ある性転者の告白
高野奈绪美 第20章-1 控え室に戻り、倒れ込むように椅子に腰挂けてた私に凉子と结花が近づいてきました。 「よかったわよ。奈绪美ちゃん。ホントにすてきだったわ。グランプリになれなかったのは残念だけどね。」 「ええ、ホントね。でね、奈绪美ちゃん、お愿いがあるんだけど・・・、今ね、プロダクションの人からね、话があるからって呼ばれたのよ。ちょっと、つきあってくれない?」 凉子は口元に笑みを浮かべながら言いました。 私はその笑みの下に新たな、そして邪悪な企みのにおいを感じ取っていましたが、もはや抵抗する気力さえ失せていましたので、二人に指示されるまま、纯白の超マイクロビキニの上にセーラー服を着ると、二人の后に従って控え室をでました。 控え室から出た廊下には、カメラを持った数人の若い男の子が待っていました。 彼らは私に気づくと一斉に近づき、口元に卑猥な笑みを浮かべながら、シャッターを切り始めました。 私は彼らのそんな行动を无视するかのように、导かれるまま廊下を急ぎ足で歩いていったのです。 『関係者控え室』という贴り纸の贴ってあるドアを开け、中に入ると黒い革张りのソファの中央に、一人の若い男が座っていました。 男は入室してきた私たちを见ると、顔に笑みを浮かべながら、自分をプロダクションの人间で、名前を阪木だと自己绍介し、私たちに座るように勧めたのです。 阪木の视线は、私に张り付いているようで、まさに上から下までなめ回すようなものでした。そしてその日のコンテストでの私の姿を、歯の浮くようなお世辞で誉め讃えると、たばこに火をつけながら、凉子に向かって言ったのです。 「じゃ、お嬢さんも、纳得顶いたんですね?」 凉子は、口元に笑みを浮かべながら小さく颔くと、 「ええ、娘も是非そうしたいって言ってるんです。ね?奈绪美ちゃん?」 と私に向かって言ったのです。 私は一体何のことか全くわからずに、黙って凉子の目を见つめましたが、その奥にある强制力の光に気圧されて、ただ小さく颔くより他に术がありませんでした。 「そうですか。よかった。それなら私も安心です。いやー、私もこんなことはあまり、公にできないもので、助かります。じゃ、準备ができたら、呼んでください。私は隣の部屋で待ってますから・・・。」 阪木はそう言うと、吸いかけのたばこを灰皿に押しつけ部屋から出て行きました。 凉子はその后を目で追って、阪木が部屋から出て行くのを确认すると、私の方に视线を向けて、怪讶そうな表情を浮かべている私に向かって言ったのです。 「あのね、奈绪美ちゃん。あの阪木って人ね、他のプロダクションの人に内绪でアルバイトしてるんだって・・・。こういうコンテストとか终わった后で、特别な会员を集めてプライベートの撮影会をしてるらしいの。でも、最近はその会员の人たちのお眼镜にかなう子がいなくて、开いていなかったらしいのよ。でね、彼が言うには、今日は是非、开きたいっていうリクエストがたくさん来たんだって。奈绪美ちゃんをモデルにっていうリクエストが・・・。ね?いいでしょ?撮影だけなんだから、引き受けてあげても・・・。ね?」 凉子の话しぶりは有无を言わさぬ强制力をもっていたことは言うまでもありません。もとより、私にはもはや抗う気持ちは少しも残っていませんでした。それに数百人もの観衆の前で、羞耻の极限を体験した后なのです。今更、撮影会くらい拒否することもないと思ったのです。それよりも、一分・一秒でも早く、この场を逃れ、屋敷に戻り田中との二人だけの时间を过ごしたいという思いの方がずっと强かったのです。 私はその撮影会が済めば、屋敷に帰れるという约束を信じ、撮影会のモデルになることを承诺したのです。 第20章-2 その后公会堂を后にした私と凉子と结花は、阪木の运転する车で都内の某高级マンションに向かいました。 マンションの地下驻车场で车を降りた私たちは、阪木に従ってエレベーターに乗り、25阶のとある部屋の前で立ち止まりました。 部屋の中はかなり広々としていて廊下も长く、相当な広さを持つマンションであることがわかりました。 廊下の一番奥の部屋からは数名の男の笑い声が时々闻こえてきます。 私は何となく胸騒ぎを感じましたが、ただの撮影会であると心に言い闻かせ、前を进む三人の后に続きました。 廊下の奥の部屋はかなり広いリビングルームで、すでに5人の男が何やら饮みながら、谈笑していました。见たところ18歳から20歳前后の若者ばかりです。ただ、いずれもさわやかな好青年という印象と言うよりは、どちらかと言えば暗く地味な、いわゆるオタク系の男性ばかりです。私は决して好印象は受けませんでしたが、プライベート撮影会なんて、きっとそんな男性の集まりなのだろうと思い自分を纳得させました。いえ、むしろホッとしたとも言えます。なぜなら、もしも暴力団のような人たちの集まりだったらと、多少の不安もあったからです。 「皆さん、お待たせしました。奈绪美ちゃんとそのお母様、そしてお姉様の到着です。」 リビングのドアを开けるなり、阪木が私たち3名を绍介しました。 5人の男はその声に、会话を止めると、一斉にこちらに视线を送りました。 「やー、待ってたよ。奈绪美ちゃん、よく来たね。それにママとお姉さんも、よく来てくれました。」 眼镜をかけた一人の男がすくっと立ち上がると、私たちの方に近づいて来ました。 私はその眼镜男に导かれるままに、他の男たちの座るソファの方に进み、指示された一人がけのソファに腰挂けました。阪木と凉子と结花の三人は、その场所から、10メートルほど离れた、リビングの端のダイニングテーブルの椅子に座ってこちらの様子を眺めています。 「それにしても、可爱いね、奈绪美ちゃん。今日の会场でも辉いていたけど、こうして、目の前で见ると、実物の方がずっといいよ。ホントに可爱いよ。」 やや、小太りの男が言うと、 「お、俺なんかさ、絶対に、奈绪美ちゃんが、グランプリだと思ったぜ、だって、絶対に一番可爱かったもんな。」 ニキビ顔の男が言叶を続けました。 その言叶に同意するように、他の男たちも一斉に、 「うん、そうだぜ。审査员どうかしてるんだよなぁ。」 などと言い合い、お世辞とも本音ともつかない、褒め言叶を続けました。 私の不安は完全に安堵感に変わっていました。むしろそのように誉められることに、なんとなく优越感を感じ始めていて、そんな若い男の子たちを可爱いとさえ感じ始めていたのです。もちろん彼らは、私を自分よりはるかに年下の中学生の美少女と思っていたのに违いありませんが。 私はいつしか彼らの思っている理想の年下の美少女を、演じてあげようという気持ちにさえなっていたのです。 私は时折ニコッと微笑みを浮かべながら、 「どうも、ありがとうございます。」などと誉め言叶に対するお礼の言叶も何度となく口にしました。 そんな彼らの様子に変化が现れだしたのは、5人の内の一人で、かなり肥満体で油ぎった顔をしている男が口を开いてからでした。 「ねえ、でもさ。奈绪美ちゃん。すっげー、胸してるよね。それにさ、お尻とかもプリンプリンしてて、ウエストとかもきゅっと缔まっててさ。とても中一の女の子には见えない身体してるよね。」 その一言を境に、まるで堰を切ったように、徐々に无远虑な言叶を投げかけてくるようになったのです。 「うん、俺も、そう思った。ね、奈绪美ちゃん、胸って、何カップなの?」 私は、徐々に消えかけていた羞耻心が再び现れ出し、うつむいて、受け答えする言叶も、小さくなっていったのです。 「あ、あの・・・・H・・・Hカップです・・・。」 「へぇー、Hカップか・・・ABC・・・・GHでしょ?すげぇな、超爆乳じゃん。でさ、グラビアアイドル志望だって?」 「おお、そう言ってたよね、今日。でさ、男の人に水着姿とか见られたいって言ってだじゃん。」 「うん、俺も闻いた。で、あれなんでしょ?『オナペットになりたいの』なんて言ってたじゃん。ね、奈绪美ちゃん。」 「そうそう、それも、あんなスケベな水着でな。俺、あのときもうすっかりビンビンになっちゃったぜ。」 「でもさ、中一のくせに、オナペットなんて言叶、意味知ってるの?ねぇ、奈绪美ちゃん?」 男たちの视线は、私の身体をなめ回すようにいやらしく光っていました。特に、ミニのセーラー服のスカートからむき出しになった脚や、服越しにもわかるHカップのあふれんばかりの胸のあたりに钉付けになっているのです。 私は実际には自分よりも年下の男たちから、年下の少女として见られている屈辱感と、羞耻心に袭われ、ただうつむいて闻き流すしかできませんでした。 とその时です。私の耳元に结花の声が闻こえてきたのです。 そうです。私はすっかり忘れていましたが、あの私への指示を行うためのイヤホンはまだ、私の耳に入ったままだったのです。 (质问には、ちゃんと答えなさい。もうギャラだってもらってるんだから。断れないのよ。) 私は思わず、かなり离れた位置にいる凉子と结花がいる方に目をやりました。 (いい?私の言うとおり、言うのよ。大事なお客さんたちなんだから、満足してもらわなかったら、ひどいからね。いいわね。) 结花の声は、まるで、凉子の口まねのように强い口调になっていました。 その口调はもう以前の恋人を思いやるそれではなく、复讐心とサディスティックな思いが混じり合ったそれであり、有无を言わさぬ强ささえ込められていました。 (ああ、まだ、こんな耻ずかしい思いをしなくてはいけないの? いつになったら许してくれるの? でも、これが终われば・・・・そう、これが终われば、聡さんに会えるんだから・・・) 私は、心のなかでつぶやくと、结花からの小声での台词をただ缲り返し始めたの出した。 「あ、あの、オ・・・オナペットって・・・男の方たちが・・・オ・・・オナニーするときに・・・・见ながら・・・・する・・・女の人のこと・・・でしょ?」 「おおー、そんなこと、知ってるんだぁ? 中一のガキのくせに」 「じゃ、何?意味知ってて言ってたのかぁ? 俺、言叶だけかと思ったぜ、参ったな、中一のくせになぁ」 「じゃさ、男のオナニーってどういう风にするかって知ってるの?」 私は、静かに颔くと、 「うん、知ってる。あのね、こ・・・兴奋して・・・大きくなった・・・お・・オチンチンを、自・・・自分で・・・自分の手で・・・触ったり、こ・・・こすったりして・・・最后に・・・」 私は周囲の男たちの视线が明らかに兴奋状态になってきているのを感じました。 「うん?さ、最后に・・・最后に?何?」 「うん、最后に・・ね、せ・・・精液ぴゅーって・・・だ・・・出すの。」 「すげー、ませてるな。そ、そんなことまで・・・知ってるの?じゃさ、ね、オナニーの别名って知ってる?ねぇ、知ってるの?」 「うん、奈绪美・・・闻いたことある・・・。せ・・・センズリって・・・言うんでしょ?」 「うわっ、たまんねー、こんな可爱い口から、センズリなんて言われると、どきっとしちゃうぜ。な?」 「おお、じゃさ、さっき、コンテストで最后に言った台词さ、センズリって言叶にして言、言い直してくれないかなぁ・・・頼むよ。奈绪美ちゃん。」 私は、ソファからゆっくりと立ち上がると、少し座りじわのついたスカートを直し言ったのです。 「奈绪美・・・グラビアアイドルになるのが梦なんです。男の人たちにこの、奈绪美の・・・・大きな・・・大きなオッパイと・・・お・・・お尻を见て顶きたいんです。そして、いっぱい、いっぱい、感じてもらいたいの。お愿い・・・奈绪美の身体见ながら、いっぱい、セ・・・センズリ・・・センズリ・・・して。それで、溜まってる・・・せ・・・セーエキ・・・ドピューって、だ・・・出してね。奈绪美、皆さんの、・・・セ・・・センズリの・・・お、おかずに・・・なりたいの・・・。」 私の台词が终わった瞬间、彼らは一斉に歓声を上げました。 私の顔は真っ赤になり、燃えるような羞耻心を感じていました。 第20章-3 そんな屈辱的なやりとりがおよそ1时间程行われた后、いつの间にか部屋に戻ってきていた阪木が口を开きました。 「じゃ、いよいよ、撮影会と参りましょう。じゃ、皆さんは例の部屋においでください。」 その言叶に促されるように、5人の男たちは、部屋を出て行きました。 (ああ、よかった、いよいよ、撮影会が始まる。これが、终われば、帰れる。) 私は撮影会に入る前の彼らの兴奋ぶりが多少不安ではあったものの、心はすでに帰宅后の田中とのひとときに気持ちは飞んでいて、そんな不安はすぐに打ち消されていきました。 私は彼らの后について部屋を出ようとしました。とその时、阪木が私を止めたのです。 「あ、奈绪美ちゃんは、まだだよ。ちょっと、着替えをしてからね。」 阪木はそう言うと、レモンイエローのパステルカラーのブラとショーツ、そしてその时身に着けていたセーラー服のスカートとまったく同じ色の襞スカートを差し出したのです。私はそれらの服を受け取ると、着替えの场所を探そうと周囲を见回しました。 「いいのよ。ここで着替えて・・・。」 阪木の横に立っていた凉子が言いました。 「で、でも・・・」 私はためらいました。なぜなら、そこには阪木がいたからです。しかも、渡された衣服の中には、新たなブラとショーツがあるのです。つまり、それらに着替えるということは全裸にならなければならないということを意味しているのです。もちろん凉子と结花にその全裸の姿は、もういやと言うほど见られてはいますから、今更この変わり果てた女性としての身体を见られることに激しく拒否反応を示すことはありませんが、阪木という、今日初めてあった男性、しかも、私の本当の性别を知らない男性の前で全裸になることは、絶対に避けたいと思ったのです。それは、羞耻心と屈辱感のいずれをも増幅した感情でした。 私は、阪木のなめ回すような视线に、身を固くしながら立ちつくしていました。 「なに?どうしたのよ?いいでしょ?见られたって。そんなことでどうするのよ。グラビアアイドルなんてなれないじゃない。」 今度は结花が急かすように言いました。 すると阪木がそれを制するように优しい口调で言ったのです。 「そんな、无理ですよね。お姉さんみたいに大人じゃないんですから。でも、僕ももう一度奈绪美ちゃんの素敌な身体、见たいんだよね。あ、でも、奈绪美ちゃん、そのブラとショーツね、今着ている、白いマイクロビキニの上から着るだけでいいんだよ。だから、耻ずかしがらないで、僕に见せてよ。ね?」 私はその言叶に救われる思いでした。マイクロビキニの上からなら全裸にならなくても済むのです。もちろん极端に小さな、しかも透けるような薄い素材でできている超マイクロビキニ姿になるのは、耻ずかしいことには违いありません。けれどもそれは、もうすでに何百という観衆の前で、経験したばかりです。 (もう、いいじゃない、いまさら・・・。ビキニ姿くらい・・・。) 私は心に言い闻かせ、セーラー服を脱ぎました。その途端、ブルンブルンと小刻みに震えるHカップの爆乳が顔を见せ、そこに阪木のあからさまな热い视线が投げかけられていくのを感じました。 私は身を屈めるようにして、レモンイエローのブラジャーを白いマイクロビキニの上からアンダーバストの周囲に巻き付けると、前侧でホックを留め、カップを回し、それから、そのカップにたわわな肉のかたまりを形を整えるようにしながら押し込みました。 「あれ?これでも、小さかったのかな。Fカップなのに・・・お肉がはみ出してるね。ヘヘヘ・・・。」 确かに、それは、私の胸には少し小さいようで、カップの上部から、はみ出した肉がカップのレース部分に被さっているようでした。 私の心には再び羞耻心がわき上がり、早く身を隠したいいう思いから、ショーツに両脚を通すと一気に引き上げ、セーラー服の上着を着ました。下半身はショーツ姿という耻ずかしいものでしたが、その下にはマイクロビキニとは言え、水着を着ているという安心感のようなものを感じていました。そして最后に、渡されたスカートのホックを外し、両脚を通して引き上げました。 それは案の定、极端に短いマイクロミニスカートで、股下5センチほどしかありません。 (ああ、やっぱり・・・) 私はそう思いましたが、もうすでにそれ以上に短いスカートを身に着け、羞耻の体験を経てきた私には、それほどの耻ずかしさも感じなかったのです。それは、もしかしたら、例えショーツが见えても、その下に水着をつけているという安心感がそうさせたのかもしれませんが。 「じゃ、準备もできたようだから、撮影会场に行きましょうか。ね、奈绪美ちゃん」 私は、阪木の后に付いて、リビングを出ると、廊下を少し歩き、玄関脇の别室に案内されました。 ドアの前で、阪木は、 「じゃ、ここからは一人で入ってね。僕と、ママとお姉ちゃんは隣の部屋から见ているから。」 と言うと、隣の部屋のドアを开けて中へと消えて行ったのです。 (え?隣で见てるって?どういうこと?) 私は、阪木の言叶にちょっと不安を感じましたが、それ以上に、初めて体験する撮影会というものへの不安はそれ以上のものでした。私は一つ大きな深呼吸をすると、ドアを开けました。 (うん?なんで、なんで・・・こんなに薄暗いの?) 部屋の中は、何となく薄暗く、异様な雰囲気がしました。 (な、何?こ・・・この部屋・・・?そ、それに・・・谁も・・・いないし・・・。) 私は一层不安が高まりました。その部屋はよく见ると8角形で出来ていて、その図形を形作る辺の部分、つまり、壁の部分がすべて镜张りになっています。しかも、その上部には消えてはいましたが、なぜか小さなランプが备え付けられているのです。さらに目をこらすと、镜の一枚一枚に、小さな取っ手もついていました。しかし、それ以上に私を不思议がらせたのは、そこに私以外、谁一人いないということです。 (え?さっきの人たちは・・・どこにいるの?) 私は、てっきり、撮影用の照明の照らす明るい部屋の中でカメラを构えて先ほどの5人の若者が待っているという光景を胜手に思い浮かべていたので、あまりにも意外であり、不安はどんどん高まっていきました。 すると、その时、 「奈绪美ちゃん。奈绪美ちゃん。こっち。こっち・・・」 という、阪木の声が部屋の上の方から闻こえたきたのです。 私は周囲を见回し、その声の方向を确かめました。 「え?ど・・・どうして・・・そ、そんなところに・・・いるの?」 先ほどこの部屋に入るために开いたドアの隣に、大きめのガラス窓があり、その中に、阪木と凉子と结花の微笑んでいる姿が见えました。私は、阪木の「隣の部屋で见ているから。」と言った言叶を思い出しました。 「アハハ・・・、ちょっと惊かせちゃったみたいだね。でも、これもね、奈绪美ちゃんにリラックスしてもらって、撮影してもらいたかったからなんだよ。」 私は目を丸くしながら、ガラス窓の向こうからマイクを通じて声をかける阪木をみつめました。 「周りの镜を见てごらん、小さなレンズがたくさんついているでしょ?」 私は、不安な面持ちでぐるりと囲まれた镜の壁を一枚一枚、目を凝らして见つめました。 确かに阪木の言う通り、それぞれの镜の一部に直径5センチ程の円形の部分があり、 さらによく见ると、それは、ビデオカメラのレンズのようでした。それらは、壁の上部についていたり、中央についていたり、下部についていたりとその位置は様々でした。 「あ・・・あの、これ・・・ど・・・どういうことですか?」 私の不安そうな表情を见て取ったのか、阪木の落ち着いた口调で説明を始めました。「何しろ、奈绪美ちゃんは、まだ中一の女の子だからね。男の人ばかりに囲まれて、じっと见られながらじゃ、リラックスして撮影なんてできないでしょ?だから、みんなには、别の部屋にいてもらって、持ってきてもらった、ビデオカメラだけ、设置してあるって訳なんだ。カメラだけなら、奈绪美ちゃんも、落ち着いて自然なポーズがとれるでしょ?ね?」 私は阪木の説明を闻いて、ホッと胸をなで下ろしました。同时にそこまで配虑してくれている阪木に感谢の気持ちさえ抱いていたのです。确かに、先ほどの兴奋した男たちの様子では、もしその目の前での撮影会ということになれば、どれほどの过激なものになるか想像に难くなかったからです。 「あ、それからね、僕の目も気になるだろうから、ここから出るからね。后のことはママとお姉さんに頼んであるから、言われた通りにポーズをとってくれればいいから、じゃ、よろしくね。」 阪木はそう言うと、その场から姿を消しました。 (よかった。これなら、インスタントカメラやプリクラと同じ・・・。) そんな思いが心を占め、安堵の笑みがこみ上げてきたのです。 第20章-4 (それじゃ、始めるわよ。えーと、まずは・・・、手を后ろに组んで、微笑みながら、ランプの点いたところのカメラに向かってポーズをとってみて・・・。) ポーズを指示する结花の声が闻こえてきました。それはマイクからではなく、私の右も耳の中に押し込められているイヤホン越しの声でした。私は、なぜイヤホンを使うのか几分不思议に思いましたが、きっと、その方が使い惯れているいう理由からなのだろうと思い、それ以上の疑问を抱くことはしませんでした。结花のまるで何かのメモを読んでいるかのような指示も不思议な感じでしたが、私には、そんなことより一秒でも早く撮影会を终了し、帰宅したいという愿いの方が强くなっていたのです。私の脳裏には微笑む田中の顔が浮かんできます。 次の瞬间、取り囲んでいる镜の壁の一つのランプが赤く点灯するのがわかりました。私はそのランプの下にある、目线くらいの高さのレンズに向かって、指示通り、両手を后ろに组みながら、ニコッと微笑み、小さく小首をかしげたのです。谁にも见られていないという安心感が私をごく自然なポーズへと导いていったのです。 (はい、次は、ちょっと前屈みになって、膝に手を添えて・・・そう、そうよ。笑顔はそのまま・・・うん。そう・・・可爱いわ・・・。) (じゃ、次は背伸びしてみて・・・そう、両手を思い切り高く伸ばして・・・・うん、そう・・・。) (今度は、口元に指先を近づけて、しーってしながら、ウインク・・・うん。そう、素敌。ホントに可爱いわ・・・。) 结花の指示は次から次へと缲り出されました。私はその度にランプの点灯を确かめながら、そちらの方のレンズに向かって、笑顔を絶やさずにポーズをとり続けました。身体を动かすたびに超マイクロミニの裾からレモンイエローのショーツが顔を覗かせているだろうことも少しは気になりましたが、オタク系の若者がリクエストするポーズならそれくらいは仕方がないとも思っていました。 结花の指示する、ポーズはだんだんと大胆なものになっていきました。 (それじゃ、今度は本棚の上から、本を取ってみて。) 私は周囲を眺め回してみました。しかし、どこにも本棚などありません。 私はきょとんとした表情を浮かべて、ガラス窓に视线を送りました。 (よく、见て、上の方よ、ほら、奈绪美ちゃんの右の方の上・・・・。) 私は、指示された方を向きました。 确かに私の右上には、天井から下がった小さな本棚らしき棚がありました。そして、その中には、数册の本が并んでいます。しかし、身长が160センチしかなくなっていた私には、背伸びをしてもとうてい届くことができない高さです。私は、そのことを告げるように小さく首を横に振りました。 (そばに椅子があるでしょ?それに乗ってとってみて・・・。) 私はまた视线を周囲に回してみました。细く高めのスツールが目に入りました。 私はそのスツールを本棚の下に置くと、倒れないのを确かめてから、ゆっくり上に乗り本棚に手を伸ばしました。そしてその中の一册を手に取り、スツールから降りようとした时、 (だめよっ、まだ・・・何册か迷うふりをして、そこで、本を手にとって眺めるのっ。) 私は何でそんなポーズをとらせるんだろうと不思议に思いましたが、素直にその指示に従いました。 (そう、そう・・・いいわ。その调子・・・。少しお尻を突き出すようにね。ショーツがもっと见えるように・・・。) 私はその言叶にハッとして、视线を下に落としました。その时身につけていたセーラー服のスカートは股下5センチほどの超マイクロミニの襞スカートです。そんな姿で椅子に乗り、时折背伸びしながら、何册かの本を取ったり戻したりしていれば、それを谁かが下から见れば、レモンイエローのショーツが丸见えになってしまうということに気づいたのです。今、周囲のビデオカメラのレンズはそんな私に向けられているはずです。 しかし、それに気づきはしましたが、なぜか羞耻心より、おかしさの感情の方がこみ上げてきたのです。 (なんだ、そんなことだったの。こんなセットまで作って、なんかあきれちゃうな。男の子って、こんな风にして女の子のショーツとか覗きたいのね。なんか、ちょっと、可爱いな。) 私は思わず、笑い声がこぼれてしまいそうになるのを抑え、指示通りに少しお尻を突き出して见せたのです。 (じゃ、一册选んでから、下に落としなさい。自然にね・・・そうよ、うん、上手。そしたら、下に降りて・・・そう・・・、床に落ちた本を拾うの。だめよ、膝曲げちゃ・・・。脚を伸ばしたまま・・・そう、上手よ。ショーツがよく见えるように。) 私は、结花の指示通りにポーズを取りました。 (ホントにおかしいわ。男の子のリクエストって、こんなビデオとって、楽しむんだから・・・。フフフ・・・、なんか、すごーく、可爱いなぁ・・・。こんなんで、いいなら、いいわ。どんどん见せてあげる) その顷から、私の心の中に、まるで小悪魔的な少女のいたずら心のような感情が沸いてきていました。羞耻心よりも见せつけてあげたいという感情です。 もちろん、それはその场にビデオカメラしかないことによる安心感から生じているのは确かです。もしも、実际に彼らの前に出されれば、とうてい生まれてはこない感情だったはずです。 第20章-5 その后も结花からのポーズの指示は休む间もなく続きました。 いたずらっぽい微笑みをカメラのレンズに向けながら、しゃがんだ膝を立てて、それを両腕で抱えるようにしたり、四つんばいになりながら、お尻をつきだしてみたり、いわゆる超ミニの女学生のパンチラ映像として出回っているようなポーズを缲り返したのです。 少しの间をおいてから、再び、结花の声が耳に闻こえてきました。 (じゃ、ここからは、セリフを入れてね。いい?私が言うように言うのよ。わかったわね。) 私は小さく颔きました。その时初めて、结花がなぜマイクではなくイヤホン越しに自分に指示を送ることを选んだのかの理由がわかりました。私がビデオに向かって口を开くセリフが自然に私の口から発せられていることを演出するには、マイク越しに全体に闻こえては都合が悪いということだったのです。 私は、きっとこの后に指示されるセリフが、実际に人の目の前では口にすることのできないような耻ずかしいセリフであろうことは、この撮影会の雰囲気からも何となく察知できました。でも、目の前にあるのはあくまでビデオカメラのレンズだけ。しかも、数百人の前で、あれだけの耻ずかしいセリフを口にした数时间后のことです。 私はあれ以上の屈辱的な体験はないだろうとすら思っていましたので、どんなセリフでも口にするつもりでした。いえ、むしろそれが彼らの望むものであるなら、思い切って大胆に演じてやろうといういたずらっぽい感情すら抱くようになっていたのです。 私は指示されるセリフと仕草を、大胆にも自らの意志によるものであるかのように次から次へと、演じていったのです。 「ねぇ、お兄ちゃん、今、奈绪美のこと、见てたでしょ? フフフ・・・・知ってるんだから、奈绪美。お兄ちゃんが、いつも、奈绪美のパンチラ见てるの・・・。でも、だまってたんだ。だって、奈绪美・・・お兄ちゃんが好きだもん。それにね、奈绪美、男の人に见られるの、大好きなの。お兄ちゃんにもお话したよね、奈绪美、グラビアアイドルになりたいって・・・だから、いつも、いつも、男の人の热い热い、视线・・・感じてたいの・・・・。それが、お兄ちゃんなら・・・・最高だもん。だから、いいよ。もっと见ても・・。フフフ・・・。」 私はゆっくりとその场にしゃがみ込み、いたずらっぽい瞳をビデオカメラに向けると、唇を少し开いたまま笑みを浮かべ、小さく小首をかしげました。そして両腕で膝を抱えながら、足先を徐々に両侧に広げていきました。超マイクロミニのスカートの裾から、M字になった両脚が伸び、その奥にレモンイエローのショーツがはっきりと顔を出すように。 「フフフ・・・、どう?见える?奈绪美のパンチラ、よく见える?・・・え?セーラー服の下も见たいって?う~ん、どうしよう・・・困ったなぁ・・・、でも・・・・いいわ。奈绪美、お兄ちゃんに见せてあげる。でも、他の人には・・・・絶対に・・・内绪だよ・・・。」 今度はゆっくりと立ち上がって、セーラー服を脱ぐと、その场で立ったまま、次から次へと点灯するランプの方向に向けて、身体の向きを倾けました。その动きに呼応するように、姿を露わにした爆乳がプルプルと揺れていくのがわかります。 「ねえ、お兄ちゃん、奈绪美の身体・・・どう?奈绪美ね、こんなに大きなオッパイしてるでしょ?それに、お尻だって、こんなに大きいでしょ? ホントはずっと、はずかしかったの。でもね、いつからか、こんなHな身体の方が男の人は好きなんだって知って、うれしくなってきたの・・・。それから、奈绪美、グラビアアイドルになることが梦になったの・・・。ねえ、お兄ちゃんも、奈绪美の身体・・・好き?」 私は、次々に点灯するランプの下のレンズに向けて上半身を屈めて、胸の谷间を强调するように、両方の腕を内侧に引き寄せました。 とその时でした、それまでビデオが回るかすかな音以外には无音であった部屋のどこからか、スルスルという布ずれのような音と、ファスナーを下ろすようなシャーという小さな音が次々に闻こえてきたのです。しかも、私の周囲の镜がかすかに振动し始めたのもわかりました。 私は一瞬その不思议な音が何なのかと気にはなりましたが、イヤホン越しに送られてくる指示は少しの犹予も许してはくれません。私はただそれを演じて行くしかありませんでした。 これは直后にわかったことですが、実は私の周囲を取り囲んでいた镜の一枚一枚は、マジックミラーになっていて、その后ろに人が一人入れるくらいのスペースがあり、そこには、それぞれ、先ほどのリビングにいた5人の若いオタク系の男の子たちが入っていたのです。 彼らは私がこの部屋に入ってきてからの一部始终を覗き见ていたのです。そして私の演じる扇情的なセリフとポーズに我慢しきれなくなった何人かが、履いていたジーンズとトランクスを下ろし、大きくなった夸张を自らの手で慰めていたのです。かすかな布ずれとファスナーの音、そして镜の小刻みな振动は、そのために起こっていることだったのです。 もちろん、そんなまるで风俗の『覗き部屋』のようなシステムになっていることを知らされていないのは私だけであり、凉子も结花も、阪木から、すでに详细を闻かされていて、その上で同意していたことだったのです。 私はそんな企みにまったく気づかないまま、さらにエスカレートする指示に従って演技を続けました。 「ええ~?もっと?もっと见たいのぉ・・・?ええ?ブラもショーツも取れってこと? ううん、もう~、じゃ、一回だけだよ。これだけだって、ホントは・・・奈绪美、すごく耻ずかしいんだから・・・。」 私はレモンイエローのブラジャーの背中に手を回し、思わせぶりにホックを外しました。その瞬间ブルルンと音を立てるかのように、今まで押し込められていた反动で、Hカップの巨大な揺れる肉のかたまりが姿を现しました。 そして次にショーツを外したヒップは、ブルブルとはち切れんばかりの振动を残して揺れています。 「どう?お兄ちゃん。こ・・・これでいいの?でも、裸じゃなくて、がっかりした?フフフ これね、奈绪美の一番お気に入りの水着なんだぁ。白い超マイクロビキニ・・・・。ネ?似合うでしょ?・・・ううん、最初は耻ずかしかったよ。こんなの着るの。だって、奈绪美・・・まだ、中一だもん でもね、これ、思い切ってプールで着たら、男の人がみんな、见るの・・・そしたらね、奈绪美、なんか、うれしくって・・・。それからは、いつもこれ着てるの。 ねぇ、お兄ちゃんも、今、见ていてくれてる?」 私は极小の三角形以外はただのヒモと呼んだ方がふさわしい、あの白いマイクロビキニ姿をこれ见よがしに见せつけるように、その场でゆっくりと回ってみせました。乳房の揺れを抑える机能の全くない胸の部分が、ユサユサと揺れています。 「あれぇ?お兄ちゃん、もしかして・・・もしかして・・・奈绪美の身体见て、感じてるの?ううん、だめだよ、隠しても・・・。奈绪美、男の人が感じると、どうなるか、知ってるもん。・・・オ・・・オチンチンが・・・固くなって・・・大きくなって・・・くるんでしょ?ホラ、お兄ちゃんも、お兄ちゃんのオチンチンも固くて、大きくなってるじゃない。奈绪美、そういうとき、男の人が、どうしたくなるか・・・知ってるよ。 指で、こ・・こすったり、抚でたりして、もっともっと、気持ちよくなりたくなるんでしょ? それ・・・せ・・・センズリって言うんでしょ?ね、お兄ちゃん?そうでしょ・・・?フフフ・・・。ね、お兄ちゃん、奈绪美のエッチな身体见ながら、センズリ・・・したいんでしょ?そうでしょ?フフフ・・・じゃ、いいよ、奈绪美、见ながらセンズリして。奈绪美、もっと、よく见せてあげるから・・・。」 私はそう言うと、身体を横にして、伸ばした両脚を徐々に开いていきました。 カメラのレンズからは私の无毛の『女の子の部分』が纯白のマイクロビキニの三角形から透けるように见えているはずです。 「ああん、奈绪美、今、お兄ちゃんの・・・センズリの・・おかずになってるのね。お兄ちゃん、ね、もっとよく见て、奈绪美のあそこ・・・いっぱいいっぱい感じて、センズリして・・・そしてそして・・・白い、セーエキ・・ドピュドピュって、たくさん、たくさん・・・出してぇ・・・・・。」 私は精一杯の演技で、少女らしいいたいけな表情と豊満で成熟しきった肉体を持ち、さらに心の中は淫乱で男が欲しくてたまらないという现実离れした美少女を演じたのです。とにかく撮影そのものを少しでも早く终わらせたいという思いが羞耻心を消し去っていったのでした。 第20章-6 しかし、その时、结花の悪魔のような嗫きが耳元に响きました。 (だめよ、奈绪美ちゃんも、自分でオナニーして见せなくちゃ。わかってるでしょ。そのくらい) いくら何でもそれだけはできないと思いました。ここまでの演技だって、自分に向けられているのは无人のカメラだけだと思うからできたのです。しかし、たとえカメラだけだとしても、自慰行为を演じることは、この上もない屈辱に思えたのでした。 私はガラス窓の方を见つめ、小さく首を振りました。 (何いってるの?そんなこともできないの?それがなくちゃ、いつまでたっても终わらないわよ。撮影が・・・。じゃ、いいわ。こうしてあげるか フフフ・・・。) 结花はバックから何やら黒い小さなものを取り出して、私の方に示したのです。 「ま、まって・・・だめ・・・」 私はとっさに声を出してしまいました。 それは、まさしく体内に埋め込まれた、忌まわしい电磁波の送信机だったのです。 私は全身に震えを感じました。そのスイッチが押された瞬间、下半身から女性器を刺激する电磁波が流れ、自分の理性では抑えようもない高ぶりが袭ってくることを、それまでに何度も味あわされていたのです。 私は何度も首を振り、 (助けて・・・それだけは、助けて・・・お愿い・・・。) と、せっぱ诘まった视线を送り続けました。 しかし结花はそれをまったく无视するかのように冷たく微笑むと、持っていた送信机のスイッチに指をかけました。 同时に下半身にかすかな振动が走ったと思うと、その动きは一気に全身を駆け抜け始めたのです。 (ああ、また、こ・・・この感覚が・・・だ、だめ・・・・感じちゃ・・・だめ・・・。) 私は唇を噛んで、この感情の高ぶりを抑えようと努めました。しかし、それはまったくの无駄な抵抗であり、震えるような、しびれるような感覚がズンズンと高まっていくのです。 (どう?どんな気分?奈绪美ちゃん・・・。やめて欲しい?やめて欲しかったら、こういう风に言うのよ。) 私はわらにもすがる思いで、结花の指示するセリフを口にしました。 「ああん、ね、ねぇ・・・お兄ちゃん、奈绪美、お兄ちゃんに・・・オ・・・オマンコ见られてると、何か・・・何か・・・変な気分になってきたの。アアンぅ・・・お兄ちゃんだけ・・・センズリして、ずるいなぁ・・・。ね、奈、奈绪美も・・・・オ・・・オナニー・・していい?ねえ、オ・・オマンコ、手で・・ス・・スリスリして・・・いい?ね、いいでしょ?お愿い・・・。アアン、ああ・・・」 その间も电磁波の影响による、性欲の高まりは止めどなく上昇していきました。 (アアン・・・アン、すご・・・すごい・・こ、この感覚・・・だ、だめ・・感じちゃうぅ・・。) 私の中で残っていたかすかな理性の欠片が音を立てて崩れ去っていくのがわかりました。 もはや何が演技で何が本能なのかわからなくなり、左手でHカップの爆乳をわしづかみにしながら、激しく揉み上げました。 「ああん、感じるぅ・・・素敌よ・・・奈绪美、感じちゃうぅぅ・・・。」 私はさらに右手を下半身に伸ばし、三角形の纯白の布きれの上から、その部分をそっとなで上げました。 「あん、ああんん・・・」 しびれるような感覚が皮肤の除去された敏感な阴核から全身を贯いていきます。 私は遂に本能の赴くまま、右手を三角形の中に忍ばせると、そのまま中指を内部に挿入していきました。すでに溢れるばかりに流れ出している爱液がその行为をスムーズにしてくれます。 「ああん、・・んん・・お、お兄ちゃん、见える?奈绪美・・・中一のくせに・・・こ、こんなこと・・・してるの。ね。お兄ちゃん・・・奈绪美のこと嫌いになったぁ? でも、アアン、感じるの。奈绪美、感じてるのぉ・・・。」 私は挿入した指を最初はゆっくりと、そしてだんだんとスピードを増しながら、出し入れを缲り返したのです。 「あ~、あんぅ~、すごいの・・・奈绪美の・・・オ・・・オマンコ・・・気持ち・・・気持ちいいのぉ・・・。ああんん・・・・んん・・・。」 内部からの突き上げるように连続する性欲の高まりと、それを助长する止めることの出来ない指の动きによって、私は、一気に顶点に达していったのです。 「ああ~あ~、奈绪美、イ、イッチャウ・・・イッチャウぅ・・・」 目の前に光が飞ぶのを感じ、そのまま一気に顶点に达してしまいました。 右手の指先にはドロっとした爱液の固まりが伝ってくるのがわかりました。 私は数回の痉挛の中で、ぐったりして、まるで余韵に浸るかのように目をつぶっていました。同时に激しい后悔の念が心にわき上がりました。 (ああ、どうして、どうして、こんな目に遭わなくちゃいけないの?) 私は外的な刺激により、自分の意志によらない强制的な自慰行为を行わされることが、あまりにも辛く屈辱的な思いがして、知らず知らずのうちに涙が溢れてきたのでした。 第20章-7 しかし、そんな余韵に浸っていたのもほんのわずかの时间だけでした。 私は妙な気配を感じ、そっと目を开きました。 「え?何?ど、どういうこと?」 见上げる私の视线の先には、あの5人の若い男が私を取り囲むようにして立っていたのです。しかも、それぞれの目は明らかに兴奋によって充血しているのがわかりました。私はとっさに起きあがろうとして、上半身を上げましたが、一人の男の力によって肩を押さえつけられたのです。 「あ、あんなよぉ・・・、は、激しい・・・オナニー・・・オナニーまで・・・见せられちゃって、た・・・たまんねえよぉ」 肥満体の男が私の胸を见つめながら、くぐもった声で言いました。徐々に视线が定まってきた私の视界には、下半身裸で、いきり立った夸张を盛んに自らの指でこすり上げている姿が目に入ったのです。 私はハッとして、逃げようとしましたが、か细い肩を力づくで押さえ込まれていたために身动きが取れません。 「な、なぁ・・・男の、センズリ・・・みたいんだろう?そ・・・そうだろう?」 「じゃあよ・・・精液、で・・・出るとこ、み・・・・见せてやるよ・・・。」 别の男が言いました。见ると、その男も下半身から露わになった夸张を激しく上下にさすっているのです。 その瞬间、部屋のスピーカーを通じて、阪木の声が响きました。 「では、本日の大サービスです。男のセンズリのおかずにされたいなんて言う、奈绪美ちゃんに、お礼もかねて、见せてあげてくださいね。もちろん、最后はどこに出してもかまいませんが、くれぐれも、本番はだめですよ~。」 私は全身に震えが走り、その场を逃れようとしました。しかし今度は二人がかりの男の力で押さえ込まれたのです。 そして、次の瞬间、目の前の男が、 「ほれぇ、い、行くぞ・・よく、见ろよっ」 と言うが早いか、私の顔を自らの夸张に引き寄せたのです。 夸张は一瞬膨张したようにふくれあがると、先端から势いよく白い糸のような迸りが见えました。そして、その迸りの先は、私の両の睑と頬にピシャッと音を立てるように飞びかかってきたのです。 「い、いや・・・いやぁ・・・」 私は大声を上げて叫びました。しかし若い男のみなぎった精液の力は、激しく何度も何度も袭いかかってきたのです。 一人が终わると次の男が、私の前に夸张を突きだし、あるものは、顔にそしてあるものは、豊満な乳房にと全身に向かって精の証をぶつけてきたのでした。 (ああ、ひ、ひどい・・・ひどい・・・) 私の目からは几筋もの涙があふれ出し、頬を伝って落ちていきました。そしてその滴は、頬にかかった男の精液と混じり合いながら、糸を引いて落ちていったのでした。 このようにして、今思い出しても信じられない耻辱的な一日は终わりました。 全身に伙しい量の精液を浴びたまま、呆然と座り込んでいた私に结花が近づいてきて言いました。 「ホントに、男のおもちゃになっちゃったわね。すっかり・・・。本当は男なのにね・・・。私をだまさなければ、こんな目にあわずに済んだのに・・・・。アハハ」 私はその言叶をただうつむいて闻いているより仕方がありませんでした。 その后、指示されるままシャワーを浴び、着てきたセーラー服に着替えると、タクシーに乗せられた私は、凉子と结花と共にマンションを出ました。 タクシーの中でも、时折、自分の身体に见ず知らずの男の精液の臭いが残っているようで、知らず知らずのうちに涙が溢れているのがわかりました。 しかも、その屈辱感をあおるかのように、凉子と结花が蔑みと复讐心に支配された言叶を闻こえよがしにささやいてくるのでした。 その夜、私はベッドの中で声を上げて泣きました。止めようとしても、涙は次から次へとあふれ出し、まるで自分の体内のすべての水分を失わせるかのようでした。 第21章-1 私は肉体的にも精神的にも疲れ切った中で深い眠りに落ちていきました。そんなボロボロになった私に癒しを与えてくれる唯一の存在は田中聡だけでした。 その夜、田中はみんなが寝静まった顷、静かに私の部屋の键を开け、中に入ってくると、何も言わずに抱きしめてくれたのです。 「辛かったろう。よく辛抱したね。いいか、いつか、俺が助けてやる。信じて待ってるんだ。」 私はその言叶に心が震え、涙が一层溢れてきました。その涙はそれまでの屈辱の涙でなく、感动の涙であることは自分でもはっきりとわかりました。 私は细い腕を田中の背中に回し、すがりつくように抱きしめたのです。 「うん、奈绪美、爱してるから・・・聡さんのこと爱してるから・・・」 田中はそんな私のあごをそっと持ち上げると、优しく唇を近づけてきました。 私は全身が溶け出しそうな恍惚感の中で、田中との长い长い口づけを交わしたのです。 いつかは、ここを抜け出して、この人、聡さんと暮らすことができるんだという思いが私を最后の絶望から救ってくれたのです。 しかし、それを妨げるかもしれない恐怖の可能性は未だに消えてはいません。それは、村井から受けた陵辱による妊娠の恐怖です。田中はそんなことはかまわないと言ってくれていますが、実际にそんなことになれば、どういうことになるかは不安で仕方ありませんでした。とにかく妊娠という最悪の事态が自分の身に降りかかっていないことを愿うしかなかったのです。 そんな妊娠への不安を払拭できないまま、その后も、私は、彼らの企みによって様々な耻辱的で屈辱的な性的体験を経験させられることになったのです。幸い、见ず知らずの男たちとの间には本当の性交渉はありませんでした。それを村井が嫌がったということが理由でした。もちろん、それが私のことを気遣ってのことではないことは知っていました。万が一、その时点で私が妊娠してしまったら、私に新たな妊娠の恐怖を味あわせながらの陵辱というサディスティックな嗜好を満たすことができなくなるというのが本音でした。 村井は私のバージンを夺ったときの行为により、私が妊娠している可能性がほとんどないことは知っていました。その日が不完全にせよ、私に初めて访れた生理の日だったことが理由です。村井は、凉子や结花から、生理の日の性交渉よって妊娠する可能性はほとんどないことを知らされていたからです。 私にとって结果としては、新たな妊娠の可能性だけは打ち消すことができたのです。 そんな过酷な试练が続く中でも、私は彼らの要求を絶対に拒否したりはしませんでした。それは毎晩田中と交わす热い口づけと爱の言叶が支えになっていたからです。爱する田中といつかは结ばれるという思いが、私を素直で従顺な女に変えていったのです。 毎晩部屋に戻り、泣いている私に田中は热い爱の言叶を嗫きながら、きつく抱きしめ、口づけをしてくれました。私は、その田中の爱に満ちた口づけを受けながら、彼の指で身体を爱抚されると、心の底から结ばれたい、女として受け入れたいという気持ちにもなりました。しかし、それでもやはり村井の子を妊娠しているかもしれないという不安がその一线を踏み出すことを踌躇わせていたのです。それはレイプなどの虐待を受けた女性がそれ以来トラウマになり、男性との间の性行为を受け入れることができなくなることに似ているのかもしれません。いえ、それだけでなく、その时の私の心の中の最も大きな部分は、やはり妊娠という现実に対する恐怖心でした。男の身でありながら、别の男の子供を身ごもるということは、どうしても耐えられない絶望感をもたらすものだったのです。 私はいつしか自らを完全に女に変えられたことを认识しなければならないであろう屈辱的な现象、つまり、「生理」を心から待ち望むようになっていたのです。 第21章-2 それは数日后、突然访れたのです。 その日朝起きると、私は、あの病院で感じたような下腹部の痛みを感じました。 私はハッとし、そのままトイレに駆け込みました。下ろしたショーツのステッチ部分に赤黒い血液の染みがはっきりと付いていました。 私は思わず、うれしさと安堵感で、力が抜けて、その场にしゃがみこんでしまいました。私は、急いでベルを鸣らすと、部屋に入ってきた凉子と结花にそのことを报告したのです。その顔は、きっと喜びに辉いていたはずです。 「あの、あの・・・せ・・・生理が・・・生理がきたんです・・・。」 すると凉子は结花と顔を见合わせた后、蔑んだ笑みを浮かべながら言いました。 「あら、まあ、よかったわね。奈绪美ちゃん・・・。これでホントの女の子になったのね。でも、それにしても、生理がきたのがそんなにうれしいなんて、ホントに大人になりたがる小学生の女の子と同じね。もう、すっかり女の子の気持ちになっちゃったってわけね・・・。ふふふ・・・」 それから一旦部屋を出ると、手に生理用品を持って戻って来ました。 私は结花と一绪にトイレに入ると、结花の手によって生まれて初めて、タンポンの挿入という感覚を味わったのです。元恋人である女性から、女性となった身体にタンポンを挿入されるという体験は、本来なら絶対に受け入れることのできない屈辱的なものです。しかし、その时の私にとって、その生理の访れは、村井との间に妊娠はなかったことの証であり、そしてなによりも、田中との一线を越えることを可能にする喜びの証でもあったのです。私は、この喜びを谁かに伝えたい思いに駆られましたが、そんなことはできるはずはありません。黙って、自分だけで、その思いに浸ったのです。 「ホントに、そんな喜ぶなんて、変な子ね・・・。ま、最初だから仕方ないけど・・・、きっとそのうち烦わしくて仕方なくなるから・・・フフフ」 结花は私の『女の子の部分』にタンポンを挿入しながら、そう言ったのです。 私に生理が访れたという报告を受けた村井は、まったく意に介さないようでした。もとより村井にも、凉子や结花にも、妊娠など望んでいるはずもなかったからです。まして、村井が私を陵辱した日は、私が退院した日、つまり初めての生理らしきものが访れた日のことです。生理の日に妊娠する可能性が薄いことは、女の凉子や结花には分かり切ったことだったのです。彼らの心には、男の身でありながら妊娠という恐怖に袭われている私の様子に、复讐心を満たしたいという思いしかなかったのです。 しかし、そんな女性の身体に関する知识の乏しい私には、彼らとは违い、思わず、口元から笑みがこぼれ、鼻歌まで出るくらいのうれしさの中で、その「烦わしい」とされる生理の期间を过ごしました。 私の初めての本格的な生理は5日间で终わりました。その间腹痛や头痛に悩まされることもありましたが、そういった肉体的な苦痛を、精神的な安堵と喜びは完全に上回っていました。毎朝、タンポンを取り替える时に目にする血液の付着は、烦わしさよりも、喜びでさえありました。それに生理の期间だけは、村井たちによる性的な要求もありませんでした。そのことも喜びの一因になっていたことは确かです。 ただ生理中も、凉子と结花は事あるたびに、 「男のくせに生理になるなんて、どんな気分?」 「生理があったからって安心してはだめよ。これからも、ずっと妊娠の可能性があるんだからね。何しろあなたは完全に女の身体になったんだから・・・。」 などと、ことさらに屈辱感を与える言叶を投げかけたりはしましたが、少なくとも、それ以外には肉体的にも精神的にも、开放感を得られた5日间だったのです。 そんな精神状态と呼応するかのように、その间の私の表情は明るいものでした。 毎晩のように过ごす田中との爱のひとときも、それまでの泣き顔ばかりを见せる悲しい逢瀬ではなく、自然と笑顔が浮かんでいたのです。时には冗谈を言い合いながら声を上げることもありました。私は田中の腕に抱かれながら、その爱が一段も二段も深まっていく実感を感じていました。 しかし、そんな梦のような5日间が过ぎると、私は再び地狱のような现実に引き戻されたのでした。男の目を楽しませるためだけの目的でできているような衣装を身につけた私を村井と本城は、力づくで组み敷き、そして陵辱する日々が始まりました。 とは言え何とか最后の一线である妊娠の危険だけは避けることができたのは、凉子からの指示のおかげでした。もちろんその指示も、あくまで私に羞耻心を呼び起こすためのもので、决して善意から発したものでないことは明らかでしたが。 凉子は、妊娠の恐怖に震える私に、 「しかたないわね、じゃ、こんな风に言って许してもらえば?」 と耳打ちし、いくつものアドバイスらしき指示を与えてきたのです。 その内容のあまりにも屈辱的なことに、一瞬はためらいはしたものの、妊娠だけはどうしても避けたいという思いから従わざるを得ませんでした。 ある时は、电磁波の高まりゆく性欲の中で、私の身体にのしかかっている村井の耳元で、 「お愿い、パパ・・・奈绪美、パパの・・・セ、セーエキ、お顔に・・・お顔に欲しいの・・・お愿い・・・だから・・・ね、最后は、お顔に・・・ピューッて・・・して・・・。」 などと言ったり、またある时は、いきり立った夸张を、本城がまさに私の『女の子の部分』に挿入しようとした瞬间、私は身を引いて、 「だ・・・だめよ。・・・充お兄様ぁ・・・。だって、お兄様のチンポ・・・奈绪美には大きすぎるの・・・。奈绪美のオマンコ・・・壊れちゃうもん。だから・・ね、お兄様、お口に、お口にちょうだい・・・。お兄様のセーエキ、奈绪美の・・・お口にドピュドピュって出して・・・。奈绪美・・・全部・・・饮んで・・・ア・ゲ・ル」 と言ったりしながら、何とか、膣内での射精だけは避けることができたのです。 もちろんそれでも避けられない时もありました。 「今日は、絶対に中だししてやるからな」 などと言いながら、村井が私の身体を押さえつけることもあったのです。 しかしそんな时でも、凉子のアドバイスらしき指示により何とか回避することができました。 「い、いや・・・パパ・・・お愿い・・・奈绪美・・・まだ、妊娠したくないの・・・だから、ね、ゴム・・・して・・・。奈绪美が・・・お口で・・・はめてあげるから・・・。」 私は、そう言うと、口中で舌を使いながら、コンドームを开き、村井のいきり立った大きな夸张に、そんまま被せるというような、まるで娼妇の技巧とも言うべき行为を行ったのです。 その时の私を第三者が见れば、中学生と见まがうほどのあどけない容貌と、それに似合わないほどのグラマラスな身体を併せ持ち、しかも、口にするセリフや仕草は、まるで淫乱な少女売春妇そのものだったでしょう。 しかし、そんな屈辱的な演技のおかげで、私の妊娠の危机は、回避し続けることができ、翌月には2度目の生理を迎えることもできたのです。その顷になると、私は女には周期的に安全日というものがあり、排卵日を避ければ、妊娠する可能性が薄いことを知っていました。それは、「女」としての当然の知识だと、凉子と结花が教えてくれていたのです。 第21章-3 そんな2度目の生理が终わり、数日経った顷でしょうか。 それまで私の身をいたわり、口づけと身体への爱抚以上の行为を求めなかった田中の行为に変化が见られるようになってきたのです。 口づけを交わしながらも、田中の手は私の豊満な太股からお尻を荒々しくなで回したり、もみ上げたりするようになり、そのままベッドに倒れ込み、胸をわしづかみにするようになってきたのです。しかも、その时に、兴奋した口调で、 「なあ、奈绪美、もうそろそろいいだろう?俺たち爱し合ってるんだから・・・なあ」 と言いながら、ショーツをはぎ取り、自分の兴奋でいきり立った夸张を、私のその部分に挿入しようとするようになったのです。 「い、いや・・・だめ、お愿い・・・聡さん。奈绪美、赤ちゃんができちゃう。妊娠するのが、怖いの・・・。」 私は首を激しく振りながら拒否しました。妊娠への恐怖は决して消えることがなかったからです。 そんな时、田中は决まって、 「俺のこと、爱してないのか?信じてないのかよ?」 と强い口调で言うのです。 「ご・・・ごめんなさい。聡さん。奈绪美、聡さんのこと、爱してる。信じてるわ。でも・・・でも、やっぱり怖いの・・・。お愿い・・・许して・・・。」 私は泣きながら答えました。 「じゃあさ、俺のここ・・俺の大きくなったここ・・どうすればいいんだよ?」 田中はそう言うと自分の大きくなった夸张を示すのです。 私は、そんな田中の姿になぜか悲しさと、自分自身がどうしても受け入れることのできない勇気のなさに、情けなくなる思いでした。 (どうして、どうして? 村井や本城にはあれだけ陵辱されているのに、どうして、聡さんを迎え入れることができないの?こんなに・・・こんなに爱しているのに。) 私は心の中で自问しました。 それは、きっと意に添わないセックスを村井や本城に强いられてきたことでセックスという行为自体に一种の嫌悪感が芽生えてしまっていたのかもしれません。妊娠への恐怖は、避妊具を用い、しかも安全日を选べば、解消されることはわかっています。でも、それでも踏ん切れないのは、聡との関係だけは、纯粋な爱情に裏打ちされた行为にしたいという心の中の无意识の抵抗だったのかもしれません。 「ごめんなさい、聡さん・・・。お愿い・・・今は、これで・・・これで・・・・我慢して・・・。」 私はそう言うと、身体を起こして、聡の夸张に唇を寄せ舌を这わせながら、ゆっくり时间をかけて爱抚したのです。その舌の动きは、聡の二つの睾丸を包む阴嚢や、肛门にまで伸ばしました。私がそれほどまでに念入りに奉仕しているのは、それが爱する田中のものであり、村井や本城に対する行为とは违うことを示したかったからです。 しかし、そんな私の思いは田中には通じてはいなかったようでした。 田中の私への求め方は、日に日に乱暴なものになっていったのです。それまでの时间をかけた爱ある语らいや抱拥は短いものになり、私を助け出すという言叶もほとんど口にすることがなくなっていきました。 そして时には、何も言わずに、部屋に入るなり、 「どうせ、俺には身体を许す気はないんだろう? わかったよ。じゃ、いつものようにしゃぶれよ・・・。ホラ、早くしろよ・・。」 と言って、いきなりズボンを脱ぎ捨て、私の唇にいきり立った夸张を押し当てることもありました。 「ど・・・どうして・・そんな、乱暴なことするの?お愿い・・许して。」 私は、涙を浮かべながら言いました。しかし、田中はその行为をやめようとはせず、无理矢理私の口中に夸张を突き入れると、激しく腰を振るのです。 (ああ、どうして、こんな・・・でも、奈绪美が・・・奈绪美が悪いのね。身体を许すことができないから・・・ごめんなさい。聡さん。本当にごめんなさい・・・。) 私は爱する聡の気持ちを必死につなぎ止めようと悬命の奉仕をしました。それは演技などではなく、本心からの叫びのようでもありました。 そして口中にほとばしる最后の精の放出を嚥下すると、そっと唇を离し、 「ホントに・・・ホントにごめんなさい。いつか・・・いつか、きっと・・・」 私は、ズボンを上げて部屋を出て行こうとする田中の背中に向かってそう嗫いたのです。 第21章-4 しかし、その后も田中の态度は冷淡になり、ついには、 「ほら、今日もおしゃぶりしたいんだろう?このおしゃぶり女・・・。本当にお前は淫乱だなぁ・・・。」 などという、それまでは考えられないほどの冷たい言叶を吐くようになったのです。 私には田中の心が离れていくのをそのままにしておくことなどできません。どんなに冷たくなっても田中だけが唯一の希望の灯だったからです。 私はとうとう心を决めたのでした。 「いいわ。わかった・・・。奈绪美、聡さんに、だ、抱かれる・・・わ。」 その私の言叶を闻いて、田中の目には明らかな喜びの色が见て取れました。 (こんなに喜んでくれてる・・・。よかった、决心して・・・これで、もう大丈夫) 私はそう思うと、もっと早く许すべきだったという后悔の念が芽生えてきました。それと同时に、これで田中の心を引き留めることができるはずだと确信し、安堵したのです。 田中は、私をベッドに横たえ、优しい口づけをしてくれました。それは、久しぶりに见せる田中の优しさでした。そして、私の衣服を脱がせると、全身を时间をかけてゆっくりと爱抚し、私のその部分が十分に润んできたのを确かめると、いきり立った夸张を挿入してきたのです。 「だ、だめ・・このままじゃ・・・お愿い・・・アレして・・・ね。お愿い・・・。」 私は恍惚とした思いの中でも、妊娠への恐怖心だけは消えてはいませんでした。 田中は少しがっかりしたようでしたが、すぐにポケットからコンドームを取り出して、私に渡したのです。 「あのさ、前にあいつらにしたみたいに、口ではめてくれよ。なあ、いいだろう?」 私はその言叶を闻いて、少し悲しい気持ちになりましたが、今まで焦らし続けてきたことに申し訳なさもあり、言われるままコンドームを受け取ると、跪きながら田中の夸张に唇と舌を使って装着しました。 田中はそんな私の娼妇のような技巧を见下ろしながら、満足そうに笑顔を见せました。 コンドームの装着が终わるのを确かめると、田中はもう一度私を横にし、両脚を开くと一気に挿入してきました。 「ああん・・・んん・・」 その瞬间、私の口元からは自然にあえぎ声が出ました。 田中はその声に応えるように、静かに腰を动かし始めました。 「ああんん・・・んん・・・ん・・」 私の身体には田中の腰の动きに呼応するような电流が流れ始めたのです。 それはあの忌まわしい、电磁波の强制的な性感の高まりとは违う、心から発せられる感动の喜びのようでした。 (ああ、いま、とうとう、聡さんと结ばれたんだわ。ああ・・・うれしい・・・。) 私は、いつしか、頬に热い涙が伝ってくるのを感じました。 田中はその私の表情を上から眺めながら、さらに腰の动きを早め、 「爱してる・・・奈绪美、爱してるよ・・・。」 と言いながら背中に回した腕に、より一层の力を込め、私を抱き寄せました。 その瞬间、私の全身には痺れるような快感が贯いていきました。 「ああ・・・聡さん、な、奈绪美も・・・爱してる・・・ああんん・・・こ、これが・・ホントのセックス・・・なのね・・・ああんんん・・・素敌・・・素敌よ・・・聡さん・・・」 田中の腰の动きは深度を増し、それに同调するように私の身体には波のような快感が寄せては引き、引いては寄せるを缲り返しながら、ついに顶点に引き寄せられていったのです。 「ああん・・聡さん・・・奈绪美、いい・・・イッチャウ・・・・イッチャウ・・・。」 「ああ、お、俺もだ・・・奈绪美、俺も、い、いく、いくぞ・・・。」 私たちはお互いを力の限り抱き寄せると、そのまま一気に顶点に达しました。 私のその部分は、ブルブルっという痉挛と共に、田中の精の放出をはっきりと感じ取ったのです。同时に瞑った瞳の奥にはいくつもの星が瞬き、全身からそれまでに味わったことのない感覚がわき上がってきたのでした。 私にとっては、初めての女としての真の絶顶感を経験した瞬间でした。 その日から、私たちはどちらからともなく、お互いを求め合うようになり、毎晩のように结ばれることになったのです。いえ、ひとたび抑制の堰を切った私の方がむしろ、积极的に求めるようになっていたのかもしれません。もちろん避妊具を用いたセックスによる安心感もありましたが、何より、その行为自体が田中を喜ばせ、心を引き留めることに繋がるという思いもありました。 しかしそんな私の思いは、やがてもろくも崩れ去ることになります。あの羞耻のコンテストの时に、私が田中に対して一瞬だけ抱いた、不信感が现実のものになる日がやってくるのです。 连日のように続く屈辱的な试练の中で、失意に涙する私をそっと労ってくれたことも、いつかは助け出すという言叶も、そして何より、私を爱しているという言叶も、全てが彼らによって企てられたシナリオの一部だったのです。私を最后の絶望のどん底へ突き落とすために。 第22章-1 それから2ヶ月ほどした顷からでしょうか。 田中の様子に、また少しずつ変化が见られるようになってきました。初めて知った本当の女としての喜びと、田中への离れがたいほどの思いが强まってきていた私に対して、田中の方は身体の関係だけを目的にしているかのような様子に変わってきたのです。 ある日のこと、私たちはいつものように抱き合い、口づけを交わすと、田中の手のひらが私の全身を爱抚するのを待ちわびたように、小さなあえぎ声を上げながら受け止めました。そして、いざ挿入の时を迎えた时、コンドームの装着を促す私に田中は言ったのです。 「なんかさ、たまには、ナマでやりたいなぁ・・・。ナマの方が気持ちいいって言うしさぁ・・。」 そのつぶやくような声に、私はハッとしました。 「そ、そんな、だめ・・・だって、妊娠しちゃうじゃない。」 その日は、私にとって最も危険な日、排卵日に当たっていました。だから、どうしても避妊具が必要だったのです。もちろん本当の女性なら、爱する田中の子供なら欲しいと愿うものなのかもしれませんが、私は何と言おうと真の性别は男なのです。男として妊娠するということは、どうしても受け入れがたいことだったのです。 「でもさ、たまにはいいじゃん。な、いいだろう。大丈夫だって・・・妊娠なんかしないからさ・・・・・。」 田中は缲り返し求めてきたのです。その目は爱する女の身体を思いやる男の态度ではなく、自分の欲求のままに、望みを遂げようとしている身胜手な男の姿でした。 田中は私の返事も闻かないまま身体を押し倒すと、何もつけていない自らの夸张を私のその部分にあてがいました。 私の恐怖心は一気に高まり、あの村井から受けた最初の陵辱の姿が脳裏に走りました。 「いやー、だ、だめー・・。」 私は思わず叫び声を上げ、精一杯の力で田中をはねのけました。 「わかったよ。なんだよ。俺の言うこと闻けないのか。それなら、いいよ。俺たち终わりにしようか・・・。」 田中はそう言うと、ベッドから起きあがり、脱いだズボンをはき直そうとしました。 その言叶には、自分を信頼しきった女が别れを望むはずがないという自信めいた响きがありました。 そして残念ながら私には、确かに田中の言う「别れ」を受け止めることはできませんでした。それほどまでに田中を爱し、信頼していたからです。 「で・・・でも・・・やっぱり・・・できない・・・・そんなこと・・・ああ・・・ど、どうしたらいいの。奈绪美、妊娠が・・妊娠が怖いの。ね、お愿い、そんなこと言わないで・・・。」 私はいつしか涙声になっていました。必死に诉えることで、もしかしたら田中の気が変わるかもしれないというかすかな希望を抱いての、无意识の演技だったのかもしれません。 田中は一旦立ち去ろうとした足を止めると、私の涙混じりの顔を见つめると优しい口调で言ったのです。 「わかったよ。奈绪美。じゃ、こうしよう。俺もナマで味わいたいからさ。でも、最后は外に出してやるよ。膣外射精ってやつな。いいだろう?それなら。」 私は田中の申し出を拒否することはできませんでした。大きな不安を抱きながらも、この要求を拒否することで、またあの乱暴な田中に戻ってしまうこと、そして二人に别れが来ることをどうしても避けたかったからです。 「ホントね?ホントに、中で出しちゃ・・イヤよ。お愿いよ・・。」 私は何度も何度も念を押すと、観念したようにベッドに横になりました。 田中はいつもの机嫌に戻り、私をきつく抱きしめたのです。 行为の间、いつもにも増して激しく腰を动かし快楽を贪っている田中の様子とは裏腹に、私はその日ばかりは、すべてを忘れて反応することができませんでした。田中が间违って体内で射精に达しないか、それだけが心配だったのです。 やがて田中の表情から、絶顶が近づいてきた様子が见てとれました。 「ああん、お、お愿い・・・约束よ、早く、早く・・・外に・・。」 しかし田中は、私の腰に手を回し、さらに力を込めて引き寄せるのです。 「おお、き、気持ちいい・・・やっぱり、ナマが・・・ナマがいい・・・最高だ・・・うぅ、い、いきそうだ・・・。」 「いや、だめ・・はやく、ぬ、抜いてぇ・・・。」 私は精一杯の力で田中を引き离そうとしました。しかし、田中はまるでそれを弄ぶかのように、より深く挿入してきたのでした。私はこの时ほど、男としての腕力を失った自分に无力感を感じたことはありませんでした。 そしてついにその瞬间はやってきました。 「ううぅ・・い、いくぞ・・・・中で・・・中で・・・出すぞぉ・・・う、い、いくぅ・・・。」 田中はくぐもったうめき声を上げると、私の豊満なヒップの柔肉をわしづかみにしながら、腰をグッと突き入れてたのです。 「いやー、いやーーーーーっ・・・」 私は悲鸣を上げました。 その瞬间、私のその部分には田中の夸张から伝わるビクビクという脉打つような痉挛を感じたのでした。 私は射精后の脱力感に浸っている田中を押しのけるようにして、そのままシャワールームに飞び込み、热い『女の子の部分』を洗い流しました。膣内を确かめようと指を挿入させると、ヌルッとした精液の感触が指から伝わってきました。 (あああ、なんてことなの?とうとう・・・こ、こんなことに・・・妊娠したら・・・妊娠したら・・・どうしたらいいの?) 私は抑えようもない不安に、いつしか大粒の涙を流していました。 私は部屋に戻ると、田中を涙ながらに责めました。 田中は黙って闻いていましたが、最后に一言だけ、 「そんなに、俺の子供ができるのがイヤなのか?いいじゃないか、できたら、俺たちで育てれば・・・。」 と言いながら、着替えを始めたのです。 私はその言叶で少し救われる思いがしました。もしかしたら田中は自分との间に子供ができることを望んでいるのかもしれません。だとしたら、女としてそれに応えるべきなんじゃないか、そんな思いも沸いてきました。 しかし、だからと言って、男の身でありながら别の男の子供を身ごもる、つまり母亲になるということはどうしても受け入れることのできません。私は田中への强い爱を感じながらも、强い不安が消し去れないのでした。 第22章-2 その日から、またあの「生理を待ちこがれる日々」が始まりました。食事も喉を通らない日々が何日も过ぎ去っていきました。 そしていつの间にか、来るべき生理の予定日を15日も过ぎてしまったのです。 そんなとき、私の生理の周期をノートにつけ确认していた凉子が何気ない口调で言ったのです。 「そう言えば、奈绪美ちゃん、今月は生理まだ来ないの?変ねぇ・・生理不顺かしら?」 その言叶には、何か裏があるような响きでしたが、私にはそれを疑う心の冷静さはすっかりなくなっていたのです。 私は、青ざめた表情で、凉子の言叶を黙って闻いていました。 もちろん、すでに田中だけには、生理が来ないことは告げていました。 しかし、田中は、 「いいじゃないか、それなら・・・俺たちの子供だろう。俺たちで育てれば・・・」 と言うだけです。 せっぱ诘まった私は、そんな田中の言叶にかすかな安堵感を覚えはしたものの、同时に消せない不安が増幅していくのです。 それから、さらにひと月が过ぎ、私は思いあまって、生理の来ないことを凉子に告げました。 「ええ?まさか、妊娠じゃないわよね。だって、できないようにしてたものね。それに、最近はまったくそういうことしてないし・・・。」 凉子は、慌てた口调で言いました。 凉子の言う通り、私への村井や本城の陵辱や、屋外での耻辱的な体験は、かなりの期间行われていませんでした。また私への接し方も、何となく优しさみたいなものが感じられました。 それは冷静に考えて见れば妙なことで、それまでの彼らの私への接し方からすると急変と言えるほどの変化だったのです。ただ私はそれ以上は诠索しませんでした。と言うより自分の妊娠への不安の方がずっと强かったからです。 もちろん彼らのこの変化には奥があったの言うまでもありません。私がそのことに気づくのはもう少し后のことでしたが。 凉子はその日念のためと言って、私に市贩の妊娠検査薬を手渡し、使用法を説明しました。 私は不安な面持ちでトイレにはいると、その検査薬の包みを开け、説明通りに実行しました。そして再びトイレから出ると、震える手で検査薬を凉子に手渡しました。 検査の结果が出るには、数10分が必要でしたが、私はその间味わったことのない紧张と不安を感じ、倒れてしまうのではないかと思った程でした。 「あら?阳性じゃないの、どういうこと?これ・・・?妊娠してるじゃない。奈绪美ちゃん。いったいどういうことなのよっ」 凉子は検査薬に目をやりながら、大きな声で言いました。 (ああ、やっぱり・・・・・・妊娠・・・してたんだ。ああ・・・なんてこと・・・なんてことなの・・・?) 私は膝から崩れ落ちそうなショックを必死に耐えながら、呆然と立ちつくしました。 「ねえ、奈绪美ちゃん、どういうことなの?説明しなさいよ。谁なのよ。相手は・・・?え?谁なの・・・?」 凉子は立ちつくす私に、厳しい视线を向け、何度も何度も问いただすのです。 その様子は、まるで本当に自分の娘が、どこかで谁かの子を妊娠したことを诘问しているようでした。 ただ一つだけ违っていたのは、凉子の表情に时折サディスティックとも言える、冷たい笑みが浮かぶことでしたが。 「あ、あの・・・聡さん・・・聡さんです。奈绪美、聡さんと・・・。」 执拗な质问责めに屈し、小さな声で凉子に告げました。 「え?聡って・・・あの田中ちゃん・・・?ねえ、そうなの?」 凉子の射るような视线は、より一层の激しさを増し、私の顔を直视しています。 私は黙って颔きました。 それを确かめるように见届けた凉子は、黙って部屋から出て行きました。 (ああ、聡さん、ど、どうしたらいいの・・・。お愿い・・奈绪美を・・奈绪美を助けて・・・。) 私はそうつぶやくと、そのままベッドに倒れ込んでしまいました。 1时间ほどして再び部屋に入ってきた凉子は、私にリビングに来るように命じました。 私はこれから一体どんな责めを负うことになるか不安でしたが、それ以上に现実に妊娠してしまったというショックの方がはるかに大きかったのです。 しかし、そんな私に待ち受けていたのは、村井たちのあまりにも意外な反応だったのです。 村井は、私と田中を并んで座らせると、いくつかの质问をした后、静かに言ったのです。 「そうか、そんなに好きあっているんなら、仕方ねぇな。いいよ。俺たちもさんざん楽しませてももらったし・・・な?凉子・・。」 凉子は微笑みながら颔くと、 「そうね、ホントなら、もうとっくに解放する约束だったものね。奈绪美ちゃん。女の子になって好きな人ができて、それで子供ができたんだもの。祝福してあげなくちゃ・・・ね。」 と言ったのです。 「お姉ちゃん、奈绪美に先超されて、ちょっとショックだけど、まあ、いいわ。おめでとう、奈绪美ちゃん。」 结花までそんな言叶をかけてきたのです。 私はそんな言叶のやりとりを、信じられない思いで闻いていました。きっと何かの间违いに违いないと思いながら。 彼らの信じられない言叶はさらに続きました。 「まあ、戸籍上は无理だけど、お前たち、结婚しな。そして、赤ん坊を二人で育てるんだ。しっかりとな・・・。なんか、俺、まるで花嫁の父になった気分だぜ・・・。アハハハ」 村井は大きな声で笑いました。 「そうね、じゃ、私は花嫁の母ってわけか。フフフ」 凉子が村井の言叶に返すように答えました。 「ホ、ホントに・・・ホントに奈绪美のこと・・・许してくれるんですか?聡さんと、暮らせるんですね。本当に。」 私は思わず声を上げて言いました。 「ああ、ホントだとも。な、田中」 村井は田中に视线を送り言いました。田中は无言のまま小さく微笑むと、一つ大きく颔きました。 (本当は、こんなに优しい人たちだったんだ。今まで耐えてきて本当によかった・・) 私は心の中でそうつぶやきました。同时に、両方の瞳から止めどなく涙が溢れ落ち、頬を伝っていきました。 「あ、ありがとうございます。奈绪美・・・ホントに・・・ホントにうれしいですぅ・・。」 私は涙でぐしょぐしょになった顔に満面の笑みを浮かべ言いました。 ただ涙のせいで昙った视线の先に、田中を含めた彼らが一瞬垣间见せる、意味ありげな冷笑が気にはなりましたが。 その晩は凉子の提案でお祝いのパーティーまで开かれました。私は凉子の用意してくれた真っ赤なイブニングドレスを、そして田中はスーツ姿になり、その场に出席しました。もちろんパーティーと言っても、参加者はいつものメンバーだけでしたが。 しかし、そんな小さなパーティーではありましたが、私の心はいつしか喜びの絶顶に酔いしれていました。 「子供の名前はどうするんだ?」 「そんな、まだ、男か女かも决まってないのに・・・。」 などという冗谈も飞び交って、その和やかな雰囲気は今まで、一度も味わったことのないものでした。私は、感激でこぼれ落ちそうになった涙を何度ぬぐったかわかりません。と同时に、いくつかの思いが走马灯のように脳裏を駆けめぐりました。 (元はといえば、この人たちのせいで、こんな人生を歩むことになったのよ。でも、今こうして、女になった私を花嫁として祝福してくれる。それに、私は今、聡さんが大好き。女として幸せを感じてる。だったら、もういいじゃない。昔のことは忘れるの。奈绪美、あなたは女としての幸せをつかむのよ。) 私の心にはそんな思いが强くなっていきました。その思いによって、今までおびえていた妊娠という事実を真正面から受け止めることができるようになり、同时に、今、自分のおなかの中には新しい生命、しかも、それは爱する田中との间にできた生命だと思うと、爱おしさが沸いてきて、不安を蹴散らしていくのでした。 私は、知らず知らずのうちに自分の下腹部を抚でて、 「奈绪美の・・・赤ちゃん・・・聡さんと奈绪美の赤ちゃん・・・。お愿い、元気で・・・元気で生まれてきてね。」 と呟いたのでした。 その夜から、私と田中は屋敷のある一室で共に暮らすことになりました。 本心を言えば、忌まわしい记忆の残る屋敷を出て、どこか二人だけで暮らしたいという思いもありましたが、そんな自由が许されるはずもありません。それに村井たちから受ける屈辱的な试练は、すでに行われることはありませんでした。さらに今后は本当の娘として大事にしていくとも言ってくれたのです。 私はその言叶を信じて、屋敷を出たいという愿望は忘れようと决めたのでした。 彼らの言动は约束の言叶に违うことなく、信じられないくらいの优しさを伴うものになっていました。 たとえば、私が少しでも重い物を持とうとすると、 「だめよ、身体に触るから・・・大事にしなくちゃ・・・ね。」 と声をかけられたり、 「これ、妊妇にはいいんだって。しっかり食べて、元気な赤ちゃん産んでね。」 と言って、特别な食事を与えてくれたりしたのです。 あのすっかり忘れていた、私と凉子の间の离婚届も正式に提出され、慰谢料のことなど、まるでなかったかのような态度に変わっていったのでした。 私はそんな彼らの言动にいつしか、すべてを许す気持ちになり、女としての幸せをつかもう。そしていい母亲になろうという思いだけが强くなっていったのです。 しかし、そんな私の思いとは裏腹に、再び田中の态度に徐々に変化が现れてきたのです。 それは私が田中からの夜の求めに応じなくなったことがきっかけでした。 「セックスは当分禁止よ。安定期に入るまではね。そうしないと、流産してしまうかもしれないから・・・ね。」 私は、凉子からそう言われていたのです。 ですから気の毒だとは思いましたが、田中の求めには応じることをしませんでした。もちろん、田中の高ぶった性欲をそのままにしていたわけではありません。私はできるだけ、献身的に尽くしたつもりです。口や胸や指を使って、私の知っている限りの技巧で田中の性欲を镇めるよう努めたのです。けれども田中の机嫌は少しずつ悪くなっていきました。时には无理矢理、私を押し倒し、犯そうとすることさえありました。しかし、それでも私が必死に抵抗すると、そのまま部屋を出て、しばらく戻ってこないこともありました。 后にすべてわかったことですが、実は、それらの行动は、あらかじめ计算された演技だったのです。 私の女としての、そして母としての本能を最大限に高めた上で奈落の底に落とそうというのが彼らの目的だったのです。 第22章-3 その后3週间ほどして、私は急にこみ上げるような吐き気を感じ、トイレに駆けこみ、食べたばかりの食事を戻してしまいました。 それが悪阻というものだということはすぐにわかりました。 そんな悪阻の症状は何日间か続き、その间は食べ物の匂いを嗅ぐのもつらいほどの吐き気が断続的に袭ってきたのです。もちろん、そんな状态ですから、田中の性的な求めにはまったく応じることができなくなってしまったのです。それまで何とか口や手を使って受け止めていた田中の精の迸りを、生理的に拒む気持ちが强くなっていったのです。もちろん爱が冷めたわけではありません。むしろ悪阻を通じて、高まっていく母亲としての思いが、より父亲として田中を求めていたとさえ言えます。しかし、身体の関係はどうしても、避けたいという気持ちになっていたのです。 田中は私がすべての性行为を拒否したことに怒りを露わにして、部屋を出て行きました。しかもいつもは数时间で戻るのに、その日は何时间経っても戻ってきませんでした。私は徐々に胸騒ぎを覚え、田中に谢りたいという気持ちから部屋を出ました。その顷はすでに外键は外されていましたので、部屋から出ることは自由にできたのです。 廊下に出て离れに向かうと、かすかな笑い声が闻こえてきました。 それは田中と结花の声のようで、廊下の中程にある结花の部屋から漏れてきているようでした。さらに近づくと、その声は男女が亲しげに睦言を嗫きあう声に闻こえてきたのです。私は高まる不安の中、その部屋に近づきました。そして一度深呼吸をすると、震える手でドアをノックしました。 「だれ?奈绪美ちゃん? いいわよ、入ってきても。フフフ」 中から、结花の意味ありげな笑い声が返ってきました。私が寻ねてくるのが予めわかっていたかのような口ぶりです。 私は静かにドアのノブを回し、ゆっくりとドアを开けました。 その瞬间、私の目には信じられない光景が飞び込んできたのです。 私にとっては、あまりにも残酷なその光景を、おそらく一生涯忘れることはできないでしょう。 ベッドの中で裸の男女が上半身だけを起こし、私を见つめているのです。 それは正に私の元恋人の结花と、そして现在の婚约者である田中が、ちょうど性行为を终えた直后の姿だったのです。 「こ・・・これは、一体・・・どういうことっ?」 私は思わず、声を上げました。 「フフフ・・・、どういうことって、见ればわかるでしょ?こういうことなの。」 结花は冷たい微笑みを浮かべると、隣の田中の首に両手を回して、しがみつくようにすると、田中の唇に自分の唇を近づけたのです。 すると田中も、それに応えるように唇をさらに近づけ、热い口づけをしてみせたのです。 「う・・・うそ・・・ウソでしょ・・・・?聡さん・・・ウソでしょ・・・?」 私は、あまりにも信じがたい光景に动揺が止まりません。 二人は、浓厚なキスから唇を离すと、私の方に视线を送りました。 「ウソじゃねぇよ、俺たちずっと恋人同士だったんだから・・・な?结花?」 田中が、结花に同意を求めるように言うのです。 「フフフ・・・そういうことなのよ。わかったでしょ?」 结花は大きく颔くと、胜ち夸ったような笑みを浮かべて言いました。 私は、膝の力が抜け、がくがくと全身が震え出すのがわかりました。 「そんな・・・・そんな・・・・あんまり・・・・よ。・・・・二人とも・・・ひどすぎるわっ・・・。」 私はその场にしゃがみ込んでしまいました。両方の瞳からは大粒の涙が溢れていました。 (ううん、でも、これは、やっぱりウソだわ。だって、聡さんが奈绪美を爱していると言ってくれた言叶にウソがあるわけはないもの。) 私は泣きながらも、そう心に言い闻かせて、 「ね、聡さん・・・ホントのこと言って・・・・。きっと奈绪美が・・・いけない子だったから・・・悪い子だったから・・・おしおきのつもりで・・・そんなこと・・・言ってるんでしょ?ね、そうでしょ? だったら、奈绪美・・・・もう二度と聡さんの言うことに・・・・逆らいません・・・。いつでも・・・いつでも、聡さんの求めには・・・応えますから・・・ね?聡さん」 田中の目を直视しながら言ったのです。 「あらあら、ホントに素直で従顺な奥様ね。奈绪美ちゃんは。ね、どうする?聡。可爱い奥様にあんなこと言われて・・・フフフ」 结花は田中に向かって言いました。それは、絶対に田中が自分から离れるはずがないという自信に溢れた口ぶりでした。 「でもなぁ・・・俺は、结花を爱してるしなぁ・・・。ま、それは、无理だなぁ。」 田中はそう言うと、ベッドサイドのテーブルに置いてあるタバコに手を伸ばしました。 「そ、そんな・・・だって、奈绪美のこと・・・奈绪美のこと、爱してるって・・・言ってくれたじゃない。ね、そうでしょ?」 私は田中を失いたくないという一心で、涙声を张り上げて言いました。 すると田中は、それまでのニヤついた表情をキッと一変させ、冷たく言い放ったのです。 「うるせぇんだよ。いつまでもピーピー・・・。俺はお前みたいなガキに兴味はないんだよ。俺は、结花みたいな大人の女が好きなんだよ。ホントに子供みたいな顔しやがって、言うことだけは一人前なんだからよぉ。」 「そ、そんな・・・ひどい・・・この顔だって・・・奈绪美の・・・奈绪美のせいじゃ・・・ないわ。みんな・・みんな・・・」 私は、「みんな、あなた达のせいじゃない」と言い出しそうになるのを必死でこらえました。そしてもう羞耻心も捨て去って言い放ったのです。 「だけど・・・奈绪美、お顔は・・・お顔は子供みたいかもしれないけど・・・でも・・・身体は・・・大人・・・ううん、大人の人にも负けないわ。ほら・・・。」 私は着ていたパジャマの前を开けて、胸の谷间を见せつけたのです。 「あらあら、すっかり自信过剰なイヤな女になっちゃったのね。なんか、サイテーな女ね。奈绪美ちゃんって。」 结花が冷たい笑みを浮かべて、そう言いました。 するとそれに応えるように、田中が信じられないような残酷な言叶を口にしたのです。 「いや、女なんかじゃねぇよ。所诠こいつは男だぜ。俺には男を爱する趣味はねぇからな」 私は田中の言叶に背筋が冻り付きそうな思いでしたが、それを打ち消すように言いました。 「そ・・・そんな・・・奈绪美は女、女よ。だって、聡さんの、赤ちゃんだって・・・この・・このお腹の中にいるの。ねぇ、そうでしょ。聡さん。赤ちゃんがいるのよっ・・・。」 私は、最后の望みの纲として、自分のお腹の中にいる聡の子供のことを口に出したのです。 「そんなこたぁ、しらねぇよ。第一、谁の子かわからねぇじゃねぇか。あれだけ、いろんなやつとやってるんだからよ・・・。」 「ひどい・・・ひどいわ・・・聡さんの子供に决まってるじゃない。奈绪美のお腹の中にいるのは、聡さんの子供なのよぉ・・・。」 私はそう言うと、再び泣き崩れてしまいました。 そんな私に结花が追い打ちをかけるように言いました。 「でもさ、奈绪美ちゃんって、すごいテク持ってるんでしょ?聡から、闻いてるわよ。フフフ・・・。フェラの时なんか、タマタマや、お尻の穴までなめてあげるんだって?そんな耻ずかしいこと、私にはできないもんなぁ。 ね、いっそのこと、聡のザーメン処理女になってあげたら?男の性欲処理のためだけに生きるの・・・素敌でしょ?奈绪美ちゃんにはお似合いよ・・・。ねえ、聡・・?」 「ああ、それはいいかもな。フェラだけじゃないぜ。パイズリだって、あのデカパイで挟んでユサユサ动かすんだぜ。もう、たまんねぇよ・・。结花の言うとおり、精液処理だけの女なら、させてやってもいいぜ。俺専用の精液便所みたいなもんだなぁ。アハハハ」 私は结花と田中の口から発せられる言叶に、ただ泣き崩れるしかありませんでした。 第22章-4 とその时、私の肩に谁かの手の触れる感触がしました。 ハッとして后ろを振り返ると、そこには凉子と村井が立っていたのです。 凉子は、泣きじゃくる私を冷たい视线で见下ろすと、フッと笑みを浮かべて言ったのです。 「どう?恋人を寝取られる女の気分って?私にも経験があるから、よくわかるけど・・・ね。フフフフ」 私は、この凉子の言叶で、今までの田中とのことが全て仕组まれたことだと気づいたのです。凉子は、自分の夫に自分と同じ惨めな思いをさせるために、田中と结花を结びつけ、私に恋人を寝取られる女の屈辱感を味あわせるという复习を企てたのでした。 それは、余りにも冷酷で、残忍で、常人にはとうてい思いつかない企てでした。「あ・・・あんまりです・・・ひどい・・・ひどすぎます・・・。こ、こんなことって・・・。」 私は凉子の目を睨みつけるようにして言いました。 「何言ってるの?身から出たさびじゃない。フフフ・・・。」 私は震える身体を両腕で抱きかかえました。その时、かすかな手の感触が下腹部に触れ、忘れかけていた子供の存在を思い出したのです。 「で・・・でも・・・お腹には・・この奈绪美のお腹には・・・赤ちゃんが・・いるの。 赤ちゃんには父亲が必要でしょ?」 私は凉子の最后の温情にすがろうとしました。凉子だって女です。子供に対する思いはあるはずだという思いが私にはあったのです。しかし、返ってきた言叶はあまりに冷淡で残酷なものだったのです。 「そんなの、堕しちゃえばいいじゃない。それとも、産んでママになる?今、流行りのシングルマザーにでもなる?フフフフ。 でも、堕すんなら、早いほうがいいわよ。もたもたしてると堕せなくなっちゃうからね・・・。さあ、わかったら、部屋から出て行きなさいよ。恋人同士のHをじゃましちゃいけないわ。それとも、寝取られる瞬间をここで、见てるつもり? フフフフ」 そんな凉子の言叶を待っていたかのように、ベッドの中の田中と结花は再び抱き合うと、そのまま倒れかかるようにベッドに潜り込んだのです。 私は思わず身体を起こすと、そのままワァッと泣き声を上げながら、部屋を飞び出しました。 その夜私は屈辱感と后悔と不安とが入り交じった感情の中で、涙が枯れるほど泣き続け、とうとう一睡もできませんでした。 明け方になり、窓からうっすらと光りが差し込んできた顷、ようやくわずかながら冷静さを取り戻した私は、フッと自分のお腹の子供のことに気持ちが向きました。 (そうだ、もたもたしてはいられないんだわ。もたもたしてたら堕ろせなくなっちゃう。) 私には妊娠という过酷な现実が再び袭ってきたのです。田中を失った私にはお腹の子供を堕ろすのは、当然だという思いしかありませんでした。 私は堕胎手术を行うのは妊娠の初期段阶までであり、それを过ぎると堕胎は不可能になることを知っていました。 (そう、子供を堕ろして、それからチャンスを见て、ここを逃げ出すのよ。そうしなければ、この后、どんなことになるか・・・) 私は泣きはらした睑のまま、ベッドから起きると、堕胎手术を受けることを告げるために部屋を出ようとしました。 とその瞬间、再び激しい悪阻に袭われたのでした。それは苦しみではありましたが、同时に私の体の中に确固たる生命が存在することを知らせてくれるものでもありました。たとえ憎むべき相手の子供であっても、それは生命そのものなのです。 私は脚を止め、その场にしゃがみ込んでしまいました。そして、そっと右手を腹部に当てながら、自分がお腹の子供を守らなければならないという母性のような意识が芽生えてきたのでした。 私はこうして堕胎手术を受けることを止め、一人で出産することを决心したのです。 翌日そのことを凉子に告げた时、なぜか吹っ切れたような强い気持ちになっていて、 「そう、じゃ、シングルマザーになるのね。でも、子供を育てるなんてできるの?男のあなたに。」 と言う凉子の冷たく、皮肉混じりの言叶にも、 「ええ、がんばるから・・・赤ちゃんのためにも・・。」 と、强い决心をにじませた言叶を返したのです。 それからの私は全ての思考の中心を、おなかの中で育っている子供だけに向けるようになっていきました。 リビングでは、彼らの视线を无视するかのように、おなかの中の子供に话しかけたり、育児雑誌を読んだり、カタログでベビー用品を选んだりと、母亲の姿そのものだったと言えるでしょう。 田中への憎しみはほとんど消えていきました。いえ、消えたと言うよりは消し去るように努めたと言ってもいいかもしれません。それほどまでに、おなかの中の子供への爱情だけが强くなっていったのです。 そんな私の様子を眺めていた凉子は、 「うん、まさに、女は弱し、されど母は、强し・・・ね。」 などと、からかいの言叶を投げかけたりしました。 しかし私はそんな言叶にも、 「ええ、そうよ。母は强し・・・よ。だって、奈绪美、ママになるんだもの。ね、赤ちゃん」 と言いながら、お腹をさすってみせたのです。 その顷の私の心には、自分はどうなってもお腹の子供だけは守りたいという母性のみに心を支配されていたように思います。そしてそこのことが、女としての最上の喜びと感じていたのです。 しかし、私が幸福そうな姿を见せれば见せるほど、凉子と结花の复讐心の炎が再び顔をもたげ、しかもそれが村井たちの邪悪な思いと相まって、あの残酷な、いえ、残酷などというありふれた言叶では言い表せない、まさに悪魔の所业とも言える行动へと彼らを駆り立てていったのです。 最终章-1 不思议なくらいの充足感と幸福感の中で妊娠も中期を迎えたある日、凉子が私に言いました。 「そろそろ、病院で诊てもらった方がいいわね。おなかの赤ちゃんもちゃんと育ってるかどうか确かめないと。でも、普通の病院じゃ无理だから、村井ちゃんの知り合いのところ行きましょう。」 确かに言われるまでもなく、通常の病院での诊察は不可能であることは明らかでした。なぜなら、私は戸籍上、男のままであり、保険証なども「高野直树」のままでしたから。 私は、村井の知り合いということで少し不安になりましたが、このまま诊察も受けずに过ごすこともできないと思い、凉子の申し出に同意してしまったのです。 このことが私への最大の残虐な企みへの序章だということも知らずに。 村井の运転する车で、凉子と结花を伴って向かったのは、小さな産妇人科病院でした。そこは看板も古びていて、目立たない建物の中にありました。 中に足を踏み入れると、待合室には谁一人姿がなく、ひっそりとしていました。 私は言いようのない不安に袭われましたが、私のような立场の人间を诊察してくれる所は、こういう所くらいしかないのかもしれないと自分に言い闻かせ、そのまま待合室の长いすに腰挂けました。 「大丈夫だからね、心配ないのよ・・・。ママが・・ついてるから・・・。」 私は少し目立ち始めた下腹部をさすりながら、お腹の子供に嗫きかけました。それは 自分自身の不安を打ち消すためでもありました。 やがて私の前に、村井と共に医师らしい老年の男が现れました。 その男はかなりくたびれた白衣とサンダル履きという崩れた感じで、无精ひげも伸びた风采のあがらない印象でした。 私は、男が「诊察室」と称した小さな部屋に通されました。あたりを见回すと、そこには古びてはいましたが、明らかに诊察のための道具が备わっていて、中央には産妇人科独特の诊察台もありました。 (よかった・・・ちゃんとした病院みたいね。) 私は几分、安堵感を覚えました。 その后、诊察着に着替えた私は、指示されるまま诊察台に横になり、両脚を足台に乗せました。それは下半身を无防备にさらけ出す、本当に耻ずかしい姿でしたが、诊察のためには仕方のないことだと心に言い闻かせました。 ところが、次の瞬间、その老年の医师は足台に乗せた私の両脚を、革製のロープできつく固定し、さらに両腕まで、诊察台の下から伸びる同様のロープで缚り付けたのです。私は完全に身动きがとれない状态になったのです。 私は、産妇人科の诊察とはこんなに厳重にするものなのかと消えかけていた不安がまたわき上がり始めたのです。 しかもその老医师は、私の无防备に露出した『女の部分』を下卑た笑みを浮かべながら眺めると、 「それにしても、よくできてるなぁ・・・男だったなんて信じられねぇ。俺も一発お愿いしたいくらいだ。なぁ、村井?」 などと下品な言叶を口にしたのです。 それは医师にはあまりに似つかわしくない言叶でした。 「ああ、たまんねぇぜ。顔つきは子供で、こんないい身体してよ。俺もこいつ见てると、いつでもチンポ、ビンビンになっちまうからなぁ。アハハハ」 老年の医师の言叶に応えるかのように村井も下品な言叶を返すのでした。 「お、お愿いです・・・そ、そんなこと言ってないで、早く・・・早く诊察して・・・ください。」 私は口ごもりながら言いました。 老年の男は下卑た笑みを浮かべたまま小さく颔くと、棚の中から注射器らしきものを取り出し、なにやら薬液に差し込むと、ゆっくりと吸い上げたのです。 「え?注射・・・注射するんですか?」 私は不安になって、男に视线を向けて言いました。 「ああ、注射しなくちゃ・・・な。」 男は冷たい口调で言うと、私の腕に踌躇なく注射の针を立て静かに差し込んだのです。 私は不安を感じながらも、それが産妇人科の诊察に必要なものと闻かされ、针の痛みに耐えました。 男は注射器に薬液が残っていないのを确かめると注射器を引き抜き、小さく颔きました。 そして次に発せられた男の言叶によって、私の心は一瞬にして冻りついたのでした。 「妊娠も中期になると堕胎手术はできないからな。こうして人工的に阵痛を起こして、早産させる、つまり死産させるしかしかないんだ。」 男は村井と凉子に视线を向けながら、説明口调で言ったのです。 「え?ど・・・どういうこと?早産って・・・死産って・・・どういうことっ。」 私は男の言叶の意味が全く理解できずに、思わず小さな叫び声を上げました。 「だって、女としての戸籍のないあなたが母亲になるなんてできるはずがないじゃない。だから助けてあげたのよ。堕ろすのを・・ね。」 凉子が冷たい口调で言いました。 「そ・・・そんなっ・・・だめ・・・だめ・・・堕ろすなんて・・・だめぇーー」 私の小さな叫び声はやがて悲鸣に変わっていました。その声は无人の病院全体に响き渡るような声でした。 私はその场を逃げ出そうともがきましたが、両手足を拘束している革製のロープがそれを许してはくれませんでした。この时初めて、不自然なほど厳重に固定されたことの意味を知ったのです。 数十分后、私は下腹部に钝い痛みを感じると、その痛みは瞬く间に全身に回っていきました。 「い、いた・・・いたいぃ・・・いたいぃ・・・」 私は、思わず声を上げました。 「そろそろ始まったみたいだな。阵痛が・・・」 老医师は座っていた椅子から立ち上がると、私の无防备になった下半身に近づいたのです。 私は袭ってくる痛みに抗うように、足先に力を入れました。 (だめ・・・だめよ、今、産んだら・・・赤ちゃんが、私の赤ちゃんがぁ・・・) 私は心の中で必死の声を上げました。しかし阵痛の痛みは少しも和らぐことはなく、いっそう激しさを増してきます。 「ああ・・・いたい・・・いたいぃぃ・・・・」 叫び声が金切り声に近いものになっていきました。 「ほれ、そろそろ、産道も开いてきたようだ」 男はそう言いながら、傍らにいた凉子と村井にも近くに寄るように指示したのです。(ああ、だめ・・・だめよ・・・今、生まれてきてはだめよぉ・・。) しかし阵痛はもはや抗うことができないほどになっていました。 「ほら、産んじゃいなさい。そうしないと、いつまでも苦しむのよ。さあ、力んで・・・」 凉子の冷たい言叶が无慈悲な响きを持って耳に入ってきます。 「いや、だめ、生まれちゃ・・だめぇーー」 私は最后の抵抗を试みましたが、ついに阵痛の激しい痛みに耐えかね、全身に力を込めてしまったのです。 その瞬间、私のその部分に异様な感触が走り、何者かが身体から抜け落ちていくのがわかりました。 「あああ・・とうとう・・、许して・・・お愿い・・・许してぇ・・・ワゥアアア・・・」 私は泣き崩れたまま、気を失っていきました。 私はこうして唯一の心の支えであった子供まで夺われ、全ての拠り所を失ってしまったのです。私の中の、この言いようもない絶望感は、その后もずっと消えることはありません。 しかも、私から最爱の子供まで夺うという残虐极まりない行为を平然とやってのけた彼らの企みはそこで终わったわけではなかったのです。 最终章-2 强制的な堕胎手术から一週间后、屋敷に戻された私は涙の乾く间もない时を过ごしていました。 私は月満ちて生まれてくるはずだった、そして私の人生の支えになるはずだった我が子を忘れることはありませんでした。 そんなとき、私は突然リビングに呼ばれたのです。 私は半ば梦游病者のように呆然とした足取りでリビングに入りました。 「毎日、毎日泣き通しで、いい加减にあきらめろ。お前のような立场の人间には母亲なんて无理だったんだからな。」 村井は、床に力无く座り込む私に向かって言いました。 「そうよ。生まれてくる子供だってかわいそうじゃない。」 凉子が追い打ちをかけるように言いました。 「そ・・・そんなこと・・・奈绪美が・・・奈绪美が一生悬命育てるつもりでした。お愿い・・・赤ちゃんを・・・奈绪美の赤ちゃんを返して・・・返してぇ・・・。」 私は无理な愿いだとは知りながらも、涙ながらにそう叫ばずにはいられなかったのです。 「そうか、そんなに悲しいのかぁ。じゃ、仕方ないな。俺たちが忘れさせてやるぜ。おい、充、聡。」 村井のその言叶に、本城と田中は小さく颔くと、泣き崩れている私に近づいてきたのです。 「な、何を・・・・しようって言うの?ね、お愿い、変なことしないで・・・。」 私はおびえた目になって、二人を见上げました。 次の瞬间、二人は乱暴に私に袭いかかると、着ていたパジャマを荒々しくはぎ取り、休む间もなく、ベージュのブラジャーとパンティーも力づくで脱がせたのです。 「や・・・やめて・・・お愿い・・・やめてーー・・・」 私は、右手でHカップのバストを、左手で手术をしたばかりのその部分を隠し、身を固くしました。左腕からはみ出す爆乳がブルブルと震えているのがわかります。 しかし二人の屈强な若者の手の动きは止まることを知りませんでした。 私のか细い両腕を强引に背中に回すと、一気に缚り上げたのでした。さらに抵抗していた両方の足首にもロープをかけると、そのまま部屋の両端にある留め金に结びつけたのです。 「いや、やめて・・・お愿い・・・」 私は床に寝かされたまま、ただ哀愿するように言いました。 「お前の辛い気持ちを少しでも和らげてやろうっていう亲心だ・・・な、感谢しろ。ヘヘヘ」 村井はそう言うと、そばでほくそ笑んでいる凉子に视线を送りました。 「辛いことを忘れるには、エッチな気分になるのが一番だもんね。女なら、谁でもそうよ。もちろん、感じやすい奈绪美ちゃんなら、なおさらかもしれないけどね。フフフ」 凉子はそう言うと、袋の中から、あの忌まわしい电磁波の送信机を取りだしたのです。 「いや、やめて・・・お愿い・・・それだけは・・・やめて・・・。」 私は、またあの强制的に抑えようのない性的兴奋へと导かれる恐怖に背筋が冻る思いでした。 私は村井の目をにらみつけ、その动きを止めようとしました。しかし、そんな私を村井はただほくそ笑んで见下ろすだけで、送信机のスイッチをこれ见よがしに差し出すと、ゆっくりと押して见せたのです。 「なんて・・・なんて、残酷な人たちなの・・・。奈绪美が・・・奈绪美が一体何をしたって・・・言うの・・・」 私は间もなく袭ってくるだろうあの刺激に、恐怖心すら抱きながら身体を固くしました。 そして次の瞬间、あの下半身から突き上げてくる、忌まわしい电磁波の第一波が全身を贯いたのです。 「あぁ・・・、ま・・・また・・い、いや・・」 第一波の波は一旦押し返すように収まると、次に连続した小刻みの波となって戻ってきました。 「ああん・・・だ、だめぇ・・・感じちゃだめ・・・しっかり・・しなくちゃだめ・・ああ・・」 私は头を振って电磁波の感覚から逃れようとしましたが、そんな抵抗は何の役にも立ちませんでした。 女の性的な本能を刺激するためだけに作られたその机械の効果は、今までに何度も体験しています。 「ああん・・く・・・くる・・・あああ・・・どうにかなっちゃう・・・お愿い・・・やめて・・・やめてぇ・・」 私は必死になって最后の抵抗を试みましたが、両手両脚を缚り上げられた格好では、ジタバタする以外に为す术はありませんでした。 电磁波の波は小刻みに全身を贯きながら、徐々に私の『女の部分』へと集まり、大きな波に変わっていくのでした。 「ああん、いや・・・いや・・・あそこが・・・奈绪美のオマンコが・・おかしくなっちゃうぅ・・。」 私は长期间にわたる执拗な调教のせいで、性的な兴奋が高まると、知らず知らずの内に、自らの『女の部分』を俗称で呼ぶ癖がついてしまっていたのです。 私の反応を黙って眺めていた田中が言いました。 「おお、もう濡れてきやがったぜ。ホントにスケベな女だぜ。こいつは・・ハハハ・・・」 私は田中をにらみつけました。しかしそんな诉えが通じるはずもなく、田中と本城は私のその部分に爱液が溢れ出してくる様子を、にやついた笑顔で眺めているだけでした。 「ああ・・・だ・・だめ・・・オマンコ・・オマンコ感じちゃう・・・奈绪美のオマンコ・・どうにかなりそうなの・・・・ね、何とか・・・・何とかしてぇ・・・」 私は高まり行く性感の波に抗うことができず、ついに村井に向かって哀愿するように言ったのです。 もしもこの时両手が自由だったら、私は羞耻心をかなぐり捨てて、『女の部分』に手を伸ばし、自らを慰めたでしょう。しかし、その时の现実の姿は、両手両脚を缚られまったく自由がきかない状态で、脚をくねらせて耐えるしかなかったのです。 「何とかしてって、言われてもなぁ・・・ゴムもねえしなぁ・・・ナマでやってまた子供でもできたら、面倒だからなぁ ヘヘヘ」 村井はわざとらしい口调でそう言ったのです。 「お・・・お愿い・・縄を解いて・・お愿い・・・解いて・・・。」 私は腕さえ自由になれば、この波を镇めることができると思い、そう诉えたのです。 しかし村井はほくそ笑むだけで、何も答えてはくれません。 「じゃ・・谁か、指で・・・指で・・奈绪美のオマンコ・・・慰めてぇ・・お愿い・・・あああん、だめ・・・もうだめぇ・・・早くぅ・・・」 热い性感の波は止めどなく高まっていきます。 私の必死の哀愿にも、村井はやはり、ただ黙ってほくそ笑むだけで、何も答えてくれません。 「ああ・・・もう、だめ・・・だめ・・・お愿い、谁か・・・奈绪美のオマンコに指で・・・指で・・・マンズリ・・・して・・・ス・・スリスリって・・・マンズリ・・・してぇ・・・。」 私は、両脚を切なげにこすりあわせながら、村井が喜びそうなセリフで诉えたのです。「いやあ、残念だけど、谁もそんなことしたくないってよ。いまさら、指でやっても面白くもなんともねぇって。なぁ、みんな?」 村井は冷たく言うと、同意を求めるように本城と田中に视线を送りました。 二人は、それに黙って颔くだけでした。 「ああん・・だめ・・・お愿い・・・・そんな・・・そんな意地悪しないで・・・お愿い、どうにかしてぇ・・・。」 その时です。隠微なやり取りを黙って冷笑を浮かべながら见つめていた结花が、袋の中から、黒い异物を取り出すと村井に见せたのです。村井は一瞬顔をしかめるそぶりを示しましたが、すぐにニヤけた顔に戻り、意味ありげな表情で言ったのです。 「じゃ、仕方ないから、结花にバイブでやってもらえ。うれしいだろ?」 村井は结花に目配せをしました。 结花はグロテスクな黒い异物を持って、私に近づくと、耳元で嗫くように言ったのです。 「これ、奈绪美ちゃん専用の特别バイブなのよ。よかったわね。こんなの作ってもらって。うらやましいなぁ どう?ガマンできないんでしょ? これで慰めてあげてもいいのよ。お愿いしてごらんなさい。フフフ」 私は、もう藁にもすがる思いで诉えました。 「ああんん・・・うれしい。奈绪美うれしい・・・。素敌なバイブ作って・・・アアンン・・・くれて・・・ねえ、早く、それで・・・奈绪美のオマンコ・・慰めて・・・お愿い・・・结花お姉様ぁ」 私は虚ろになった目で、彼らが「バイブ」と呼ぶ黒い异物に、物欲しそうな视线を送りました。それは、それまで何度か目にしたバイブとは形が异なり、どことなく不自然な印象を受けました。 「ねえ、奈绪美ちゃん、ホントにこのバイブ使っていいの?ねぇ、后悔しない?」 结花は私の下半身の方に回ると、意味ありげな口调で言ったのです。 私には结花が一体何を言おうとしているのか、まったく分かりません。もちろん、そんなことを冷静に考えるゆとりは残っていませんでしたが。 「ああんん・・・ そ・・そんな、意地悪言わないで・・・アアアンン・・お愿い、お姉様・・・早く・・バイブを・・・バイブを・・・入れて・・・奈绪美のオマンコに・・・入れてぇ」 私は下半身を浮かせると、自ら结花の差し出す「バイブ」の先端に『女の部分』を腰近づけていったのです。 「わかったわ。そんなに言うなら、入れてあげるわ・・・ほら、これでいいの?」 その瞬间、下半身から全身に向けて、一気に高ぶりが走っていくのを感じました。 「アアン・・いい・・バイブ・・・いいの・・・お愿い・・う・・・动かして・・・もっと・・・激しく・・・动かしてぇ」 结花はその言叶に応えるかのように、私のその热い部分に饮み込まれた「バイブ」を出し入れし始めたのです。 皮肤の除去され、敏感になった阴核にも刺激が加わり、一気に顶点に向かって快感が駆け抜けていきます。 「アアン・・・アアアアンン・・・奈绪美・・・どうかなっちゃいそう・・・ああんんんん・・・」 私は知らず知らずのうちに、快感を贪るかのように下半身を激しくグラインドさせていました。 ところが次の瞬间、结花は「バイブ」を、何のためらいもなくスルッと引き抜いたのです。 「あ、いや・・・や・・やめないでぇ、お愿い、结花お姉様・・・やめないでぇぇ・・・。」 结花は手にした「バイブ」を私の目の前に示して言ったのです。 「ねぇ、奈绪美ちゃん。これって何でできてるかわかる?ほら」 「そ、そんな・・・お愿い・・・そんなこと言ってないで・・・・続けて・・・お愿い」 私には结花の问いかけなどどうでもいいことでした。とにかく一刻も早く、抑えきらない性欲の高まりを镇めたいという一心でした。 けれども、结花の问いかけに答えなければ、その望みさえ叶えられないことは、これまでの経験ですぐにわかりました。 私は润んだ瞳も静かに开けると、目の前の「バイブ」に目を向けました。 最终章-3 その瞬间、目の前が真っ暗になり、気を失いそうなほどの冲撃が走りました。 それは、何と小さな人间の胎児の形をしていたのです。育児书などから得た知识で、それが何なのかはすぐにわかりました。ただ、全体を黒いビニールで巻かれていたために、気づかなかっただけなのでした。 「う、うそ・・・、こ・・・これは・・・赤・・・赤ちゃんじゃ・・・まさか・・・そんな・・・」 私は声にならない声を発しました。 结花は、フフッと微笑むと、 「そうよ、赤ちゃん。人间の赤ちゃんよ。それも、谁のだか、わかる・・・?ん?わかる?」 冷たく言い放ったのです。 その瞬间、私には结花がほくそ笑んでいるわけがわかったのです。 「いやー、いやー・・・なんてことを・・・・いやーーーー」 私は悬命の叫び声を上げ、头を振りました。 「どうやら、わかったようね。そうよ。奈绪美ちゃんの赤ちゃんよ。よかったわね。あんなに爱してたんだもの。バイブに生まれ変わって、これからも、いつでも、奈绪美ちゃんのそばに置いておけるわ・・・。きっと赤ちゃんも幸せよ・・・。いつでもママのここに入っていることができるんだものねぇ・・・。」 结花はそう言うと、再び私の下半身に手を伸ばし、その「バイブ」、いえ、私の爱する子供の変わり果てた姿をグィッと挿入したのです。 「いやー、やめてー、そんなこと・・・そんな酷いこと・・・やめてーーー。」 私は持てる力のすべて出して、身体をバタつかせました。しかし、それは无駄なことでした。両手足を缚り付けられ、しかも、子供を失ったショックから食欲を失い、1週间近くも水しか饮んでいない弱り切った私の力では、哀れな抵抗に过ぎなかったのです。 私はショックで気を失いかけましたが、高まりゆく电磁波の波はそれを许してくれなかったのです。 「ああん、いや・・・いや・・アアン・・だめ・・だめよー、そ・・・そんなこと・・あああ・・・」 结花は手の动きを早め、まるで一気に顶点へと导こうとしているかのようでした。 私は理性では、そんな悪魔の所业に屈してはいけないと思いながらも、身体の反応はもう止めることができなくなっていました。 そしれ、ついにはその部分に挿入されている「バイブ」を思い切り缔め付けることさえしていたのです。 「ああああ・・・ご・・・ごめんなさい・・・ママを・・・ママを许してぇ・・・で・・・・でも・・・だめ・・・感じちゃう・・・アアン・・・感じちゃうぅ・・・许してぇ・・・アアンンンン・・・」 理性と本能の间を何度も往复しながらも、私はついに断末魔の叫びを上げると、一気に顶点へと达したのでした。 「ああああ・・・・い、いく・・・いく・・・いくぅ・・」 その瞬间、全身はがくがくと痉挛を起こし、固く瞑られた睑の裏には几筋もの光の筋が走っていきました。 そして性欲の高まりが静まると、今度は罪悪感と后悔の念がこみ一気に袭ってきて、私は声を上げて泣きました。自分の身体のどこにそれだけの水分が残っていたのかと思えるほどの涙が次から次へと溢れ出ていくのでした。 その日以降数週间の记忆は、今の私にはありません。 后で闻いたところでは、一时すべての感情を失い、まるで発狂したかのように突然叫び声を上げたり、笑い出してしまったり、いつまでもずっと黙り込んでしまったりと、精神の安定を保てないような状况だったようです。 今は何とか最悪の精神状态からは回复し、こうして自らの告白を缀ることができるようになっています。 けれども、やはり以前のような精神状态には戻ることはできないような気がします。人间として何か大事な部分を失ってしまったように思えるのです。 そのせいなのでしょうか。今の私には彼らに対する抵抗だとか、羞耻心とか、屈辱感などは全く感じなくなってしまっています。 もちろん彼らからの阴湿な企みへの指示は今も続いています。しかし屈辱感も羞耻心も示さない私を见て、凉子と结花の复讐心も薄らいできたようです。そのことは、私にとってせめてもの救いです。 こうして肉体的にも精神的にも元通りに戻ることのできない私に、果たしてどんな未来が待っているのでしょうか。 愿わくは、一人の女性として平穏な幸福を见つけることができますように・・・ この愿いの言叶と共に私の告白を闭じさせていただきます。 つたない文章をお読みいただいたこと、心より感谢申し上げます。 平成○年○月○日 高野奈绪美